小説・人文

イラストブックレビュー

あなたの心を癒すコンビニ、あります。

『コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店』町田そのこ (著) のイラストブックレビューです。九州エリアのみに展開しているコンビニチェーン「テンダネス」。中でもトップクラスの売り上げを誇る名物店、「門司港こがね村店」では、その放出するフェロモンにより老若男女問わずに虜にしてしまうという魔性の店長が、熱心に仕事をしている。
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愛する彼女を止められない彼が手にしたものとは

『恋に至る病』斜線堂 有紀 (著) のイラストブックレビューです。若者達の間で流行し、多くの被害者を出した自殺教唆ゲーム「青い蝶(ブルーモルフォ)」。主催者は誰からも好かれる優等生、寄河景。彼女はなぜこのようなゲームを作り、多くの人間を死へと導いたのか。
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物語のために「女が死ぬ」とき、現実世界で「女が死ぬ」とき

『女が死ぬ』松田青子 (著) のイラストブックレビューです。あなたの好きな少女は細くて、可憐で、はかなげだ。間違っても、がははと笑ったりはしない。では、がははと笑う少女はどこに行けばいいのか(「あなたの好きな少女が嫌い」)など、女であることの窮屈さ、うっとうしさをシニカルな目線で描く五十三の掌編集。
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待った無し!!の社会問題を改善すべくキャバ嬢が立ち上がる!

『永田町小町バトル』西條 奈加 (著) のイラストブックレビューです。銀座で夜間預かり専門の託児所を運営、現役キャバ嬢、そして小学六年生の娘を育てるシングル・マザー、芹沢小町は衆議院選挙に当選。野党の異端児、小町は政党の壁、政策の壁を突破し、子供問題を前進させることができるのか。
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「売れない作家」の物語はもはやホラー!?

『作家の人たち』倉知淳 (著)のイラストブックレビューです。文学賞のパーティー会場で顔を合わせた、大手出版社の編集者たち。誰もが沈んだ上場を浮かべているのは、ある中堅作家によるつきまといが原因だった(「押し売り作家」)。出版業界の悲喜こもごもを描く連作短編集。
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全てが手に入る世界での「生きている証」とは

『雨の庭』 友浦 乙歌 (著) のイラストブックレビューです。ボタンひとつで通販サイト「天蔵」から何でも取り寄せることができる。いつからかこの世界にやってきた律歌はここがどんな世界なのかを調べようと、隣人の北寺とともに行動を起こしていく。
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髪型が変われば人生も変わる!?

『かみがかり』 山本 甲士 (著) のイラストブックレビューです。
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1日3回通いたくなるワケあり三姉妹の美味しいお店

『三人屋』 原田 ひ香 (著) のイラストブックレビューです。朝は三女が手がけるふんわりパンの喫茶店、昼は次女のこだわりうどん、夜は長女の〆の白飯が最高のスナック。朝・昼・晩で業態が変わるこの店は「三人屋」と呼ばれている。それぞれが問題を胸に抱えているが、常連客や姉妹間でのやりとりから、少しずつ前を向いていく。
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妊娠・出産をめぐる切実な思いを描く七つの物語

『産まなくても、産めなくても』甘糟 りり子 (著) のイラストブックレビューです。三十九歳の女性弁護士、宮下夏子は、ある夫婦の離婚調停に携わるなかで「卵子凍結」のことを知り、心が揺れ動く。三十五歳のマラソンランナー、江夏美雪は引退するかどうかの折り返し地点に立っていた。出産する気があるのならばマラソンを続けていくことはできない…。
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笑いと冒険に満ちたかのこちゃんとマドレーヌ夫人の日々

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目 学 (著)のイラストブックレビューです。かのこちゃんは小学一年生の女の子。かのこちゃんの家では年老いた柴犬の玄三郎と、アカトラの猫、マドレーヌを飼っている。猫にとっての外国語、すなわち犬語を理解できるため、猫仲間からはマドレーヌ夫人と呼ばれている。