小説・人文

イラストブックレビュー

死は街の人々にやさしく寄り添う

『かたみ歌』 朱川 湊人 (著)のイラストブックレビューです。東京の下町・アカシア商店街。ここでは不思議なことが起こる。それぞれの時代で訪れる生と死、そして幸せ。7つの奇跡が感動の涙を呼ぶ物語。
イラストブックレビュー

ちょっと変わった出会いがもたらす幸福

『優しい音楽』<新装版> 瀬尾 まいこ (著)のイラストブックレビューです。朝の混雑した駅の中から、たくさんの人をかきわけ、見知らぬ女の子が僕に向かってまっすぐ歩いてきて、僕の顔を見つめた。それが僕の彼女、千波ちゃんとの出会いだった。表題作「優しい音楽」ほか、少し変わった出会いがもたらす、温かな心の交流を描いた短編集。
イラストブックレビュー

昭和的ナンセンスがさく裂!のショートショート集

『笑うな』 筒井 康隆 (著)のイラストブックレビューです 。タイム・マシンを発明して、直前に起こった出来事を眺めるというユニークな発送の「笑うな」。締め切りの迫る原稿に頭を悩ませる作家を描く「猫と真珠湾」など、キレ味鋭いブラックなショート・ショート34編。
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時代を象徴する世紀のラブロマンス

『赤と白とロイヤルブルー』ケイシー・マクイストン (著) のイラストブックレビューです。アメリカ発の女性大統領の長男・アレックスは、ホワイトハウスから大学に通い、母の活動を手伝いつつ勉強に励んでいる。英国フィリップ王子のロイヤル・ウエディングでの晩餐会でハプニングが起き、もともと苦手だったフィリップ王子の弟・ヘンリーとの間が不仲ではないことを世間に知らしめるために、2人は全世界に向けて仲の良さをアピールすることに…。
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内なる世界から飛び出すヒキコモリたちの力

『ヒッキーヒッキーシェイク』 津原 泰水 (著) のイラストブックレビューです 。ヒキコモリ支援センター代表のカウンセラー、JJこと竺原丈吉は、「人間をつくり、不気味の谷を越える」というプロジェクトを立ちあげ、4人の引きこもりを参加させる。
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新聞記者がたどり着く衝撃の「真実」とは

のこ こちらは、過去の誘拐事件に ついて追っているうちにたどりついた 「ある真実」を描く物語よ。 ぬこ その誘拐事件は未解決だったのか? のこ そうなの。あるテーラーの主人が 家であるテープを発見。そこに...
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ただひたすらに愚直なまでに己の道を進む

『櫛挽道守』木内 昇 (著)のイラストブックレビューです。幕末の木曽山中、藪原宿。この宿場町ではお六櫛という櫛づくりがさかんに行われていた。なかでも登勢の父は名人であり、その父のように櫛挽職人を目指す登勢。しかし、嫁いで子を成すことが女の幸せとされる中、登勢は周囲から奇異な目で見られる。
イラストブックレビュー

ないものが「ある」お店で手に入れたいものとは

『注文の多い注文書』小川 洋子 (著), クラフトエヴィング商會 (著)のイラストブックレビューです 。川端康成の「たんぽぽ」、サリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」、内田百閒の「冥途」など、五つの物語の中に登場する「この世にないもの」を、小川洋子が注文し、クラフト・エヴィング商會が探し出す。
イラストブックレビュー

愛され、守られる あなたは誰かの「タカラモノ」

『タカラモノ』 和田 裕美 (著)のイラストブックレビューです。かろうじてつながっているようなママとパパ、おねえちゃんとわたし、ほのみは4人家族。昼は喫茶店、夜はバーで働く、綺麗で明るくて破天荒なママから、ほのみは大切なことを教わっていく。
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いそうでいなかった、街の幸せ配達人

『詩羽のいる街』 山本 弘 (著) のイラストブックレビューです。マンガ家志望の僕は、ネームのダメ出しをされて落ち込んでいたところ、1人の女性と出会った。彼女の名前は詩羽。1日デートに誘われ、詩羽についてまわるうちに、僕は驚くべきものを目にする。