角川文庫

イラストブックレビュー

「ホルモー」をめぐる奇妙で愉快な人間模様

『ホルモー六景』万城目 学 (著)のイラストブックレビューです。京都の選ばれし大学生メンバーが特殊な戦いをくり広げる「ホルモー」。この戦いに参加したメンバーたちの大学生活、恋、バイト、そして不思議な体験。戦いの場以外でも彼らは泣き、笑い、葛藤している。過去、現代、京都、東京。時を、場所を変えてホルモーの気配は脈々と受け継がれていく。
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深みを増す!?混迷の極み!?衰え知らずのサイバラワールド

『できるかなゴーゴー!』 西原 理恵子 (著) のイラストブックレビューです。楽器をさわったことがない&インチなサイバラが、バンドを組んでCDデビュー!?練習合宿から初ライブまで、無謀なチャレンジを描いたバンド編のほか、山口晃氏との画力対決、ガーナで自分の棺桶製作など、そのムチャぶりがすさまじい「できるかな」シリーズ第5弾。
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創造と芸術の女神が男に与え、そして奪ったものとは

『ばるぼら』 手塚 治虫 (著) のイラストブックレビューです。小説家、美倉洋介は耽美派の天才として名声をほしいままにしていたが、自分の欠陥部分を隠して生きていた。ある日、新宿駅で奇妙な女、バルボラを拾い、同居をはじめる。アッルコール依存症で自堕落なバルボラだが、美倉のミューズとして次第に存在が大きくなっていく。
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老舗料亭一族を襲うものの正体とは

『ゴーストハント6 海からくるもの』小野 不由美 (著)のイラストブックレビューです。日本海に挑む岬の上に立つ、能登の料亭、吉見家は、代替わりのたびに、多くの死者を出すという。古い伝説が残るこの土地に暮らす一族に襲いかかるものの正体は何なのか。
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いつの間にか体も心も太っていませんか?

『牛姫の嫁入り』 大山 淳子 (著) のイラストブックレビューです。江戸時代中期。派遣忍者業を営んでいる女忍びのコウは、旗本・加納家からある依頼を受ける。それは下妻藩主・藤代家の末娘・重姫と加納家の息子を引き合わせる「誘拐見合い」だった。重姫をさらうべく屋敷へ忍びこんだコウと相棒の守市が目にしたものとは。
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犯した罪は、どうあっても決して消すことはできない

のこ こちらはお客の奇妙な体験を 聞くという『三島屋』シリーズ 第三弾よ。 ぬこ 今回はどんな話? のこ ある人物の前でだけ 泣き止まない童子などね。 ぬこ へえ〜。そりゃいかにも なにか理...
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ホルモーの叫びが京の都に響きわたる!!

『鴨川ホルモー』 万城目 学 (著)のイラストブックレビューです。五月十五日、京都で開催される葵祭でサークルの勧誘を受けた安倍。サークルの名は「京大青竜会」。とりあえず参加したところ、同じく京大1回生の早良京子に一目惚れし、友人の高村とともに加入することに。祇園宵山から、そのサークルの本当の姿が明らかになっていく。
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被害者は誰?あなたもきっと騙される

『ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係』真梨 幸子 (著)のイラストブックレビューです。警視庁生活安全総務課、ストーカー対策室、特別対策ゼロ係には、多くのストーカー被害の相談事案が持ち込まれる。相手のことを知りたい、近づきたいという衝動を抑えることのできなかった者たちが迎える結末とは。
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命と向き合うシェフと猟師の絆を描く

『みかんとひよどり』 近藤 史恵 (著) のイラストブックレビューです。フランスで修行し、日本に帰って店を開くも、客が入らずに閉店。いくつもの店を持つやり手の女性オーナーにフレンチの料理人として雇ってもらった亮二。ある日、飼い犬のピリカとともに、猟ををしようと山に入ったところ、道に迷ってしまう。
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やわらかく、あたたかな目線で綴られる猫エッセイ

『今日も一日きみを見てた』角田 光代 (著)のイラストブックレビューです。サイバラ家で生まれ、生後3ヶ月でやってきたアメリカンショートヘアのトトは、粘り強く慎重派で、運動音痴。猫にはなじみがなかった著者が、猫と暮らすことで感じる喜びを瑞々しい筆致で綴る珠玉の猫エッセイ。