のこ
こちらは江戸時代、あるお姫様を
ダイエットさせようとくノ一が
頑張る物語よ。
ぬこ
ダイエット?そのお姫様は
そんなに太っているのか?
のこ
絶世の美女という噂だったのだけど
実物は牛のように太っていたの。
捕らえられたくノ一が、お姫様を
痩せさせることができたら解放して
もらうことを条件に、姫のダイエットに臨むのよ。
ぬこ
うわ〜 噂と全然違うのか!
江戸時代のダイエットって
どうやってやるんだろうな!?
『牛姫の嫁入り』 大山 淳子 (著) 角川文庫
あらすじ
江戸時代中期。派遣忍者業を営んでいる女忍びのコウは、旗本・加納家からある依頼を受ける。
それは下妻藩主・藤代家の末娘・重姫と加納家の息子を引き合わせる「誘拐見合い」だった。
重姫をさらうべく屋敷へ忍びこんだコウと相棒の守市が目にしたものとは。
絶世の美女と噂の重姫は何と牛のように太った女だった…。
動揺したコウと守市は重姫の誘拐に失敗。
守市は捕らえられ、コウは1ヶ月で重姫をやせさせることができたら自分たちを解放するよう、藩主と取引をします。
そして重姫のダイエットをはじめるコウですが、重姫の心に問題があるのではと考えます。
まとめ
コウや守市の生まれ育った環境から生まれる孤独、無情になりきれない任務への葛藤。
そこに重姫のあきらめやさみしさが呼応します。
脂肪が落ちていくごとに重姫の輝いた魂が見言えてくる様子に胸が熱くなります。
爺分もいつの間にか体だけでなく心にも脂肪がついていないかな?とふりかえりたくなる物語です。
<こんな人におすすめ>
江戸時代のダイエットに興味がある
美しさとは何かを考えさせられる話を読みたい
大山 淳子のファン
リンク
ぬこ
重姫、よ、よかったな…。゚( ゚இωஇ゚)゚。
のこ
脂肪が落ちるたびに、本当の
美しい姫が現れてくる様子に
感動を覚える物語ね。
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