こちらは『巡査長 真行寺弘道』
シリーズ第4弾よ。
おっ!知らないうちに日本を
揺るがすような事件に巻き込まれる
シリーズだな!今回はどんな事件?
ある男性がホームから落ちて
死亡した事件を追ううちに
ある2世議員と介護ロボット、
そしてデジタル通貨との関係が
明らかになっていくの。
それらが絡むとどうなるのか
想像もつかないが…。真行寺はどうやって
事件の真相に迫っていくんだろう?
『エージェント-巡査長 真行寺弘道』 榎本 憲男 (著) 中公文庫
あらすじ
令和初の総選挙では、首相の経済政策を批判する、二世議員が率いる新党が大きく議席を伸ばした。
飲み屋で起こった、政治の話題から発展した客同士の騒ぎの現場に居合わせた真行寺は、知らぬうちに日本経済の裏側を覗き見るハメに…。
居酒屋での喧嘩をとりなし、警察に引き渡した真行寺は、翌日、殴られた男がホームから突き落とされて死亡したとの連絡を受けます。
死んだ男は映画の宣伝会社の社長でした。
捜査を進めていくうちに、新党の選挙活動の広告宣伝、大手通信会社が手がけ、介護施設などに普及させているロボット「オツレサン」、そして最近急速に広まりつつあるデジタル通貨「オプティコイン」が一本の線でつながっていることが明らかになっていきます。
ハッキリとした形が見えぬまま、真行寺は総務省の官僚・小柳が鍵を握る人間と判断し、その身柄を護ろうとするのですが…。
まとめ
情報技術の最先端を制する中国、その中国を牽制するアメリカ。
そして日本に着実に浸透していくデジタル通貨。
自力で生きていくことのできない日本はどちらか「まし」な国につくしか、生き残る術はない。
経済的にももはや弱者になりつつある日本という国の姿を見せつけられる物語です。
<こんな人におすすめ>
日本の経済の行方と政治の絡みを描いた物語に興味がある
『真行寺弘道シリーズ』のファン
榎本 憲男のファン
コワッΣ(゚口゚;)//
これってめちゃありそうなんだけど
本当の話…?
現代の日本をリアルに描き出す
社会派ミステリーね。
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