角川文庫

イラストブックレビュー

猫の誘拐事件を猫たちが解決!?

『黒猫王子の喫茶店 猫も歩けば誘拐される』 高橋 由太 (著) のイラストブックレビューです。小江戸川越のシックな喫茶店「珈琲くろき」。ここで働くのは猫の言葉がわかるようになってしまった副店長の胡桃と、夜になるとイケメンの姿に変わる猫たち。胡桃の評判を聞きつけて今回持ち込まれたのは、何と高級猫の誘拐事件!?
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人と自分の業・運命を「聞く」ことで受け入れる

『おそろし 三島屋変調百物語事始』 宮部 みゆき (著) のイラストブックレビューです。17歳のおちかは、江戸で袋物屋を営む叔父夫婦のもとに身を寄せていた。ある事情から他人に心を開かず、生家にも戻れないおちかに、叔父の伊兵衛は客の対応をまかせることに。
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コンパスの針が指し示すのは未知への可能性

『新・魔法のコンパス』 西野 亮廣 (著) のイラストブックレビューです。目まぐるしく変化していく現代社会ではルールがひんぱんに変わり、昨日の常識は今日の非常識なんてこともザラにある。そんな中で時代が変わっても変わらない、普遍的なルールを、「現代の革命家」ことキンコン西野が伝授する。
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家族の絆の橋渡しをしてくれる猫たち

『黒猫王子の喫茶店 渡る世間は猫ばかり』 高橋 由太 (著) のイラストブックレビューです。川越のはずれにある、シックな喫茶店。店長は着物を着た美青年。この店で働くことになったのは真面目でお人好しの胡桃。彼女のもとには、猫にからんだ相談をする人や猫たちがやってきて…。
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愛しすぎては、いけない

『恋愛中毒』山本 文緒 (著) のイラストブックレビューです。離婚し、弁当屋のアルバイトをしながら暮らしていた三十二歳の水無月。タレントであり作家である創路功二郎が弁当屋を訪れた時から、止まっていた水無月の時間が再び動きだす。
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やる気のなさをキレ味鋭い文章で綴る ジワるエッセイ

『苦手図鑑』 北大路 公子 (著)のイラストブックレビューです。靴下を丸めたまま洗濯かごに入れる父親の行為は、洗濯する自分への挑戦なのか。タクシーの運転手に予言されたこの夏の鯉の行方。雪の中に落とした小銭は雪が溶けても出てこない問題…。日常に潜む「苦手」なものを、無駄に繊細な筆致で描く脱力系エッセイ。
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江戸の世の「まこと」を語るのは姫様人形!?

『まことの華姫』畠中 恵 (著)のイラストブックレビューです 。江戸は両国の見世物小屋で、姫様人形のお華をしゃべらせる話芸をしている芸人の月草。真実を語るという噂から、まことを知りたいと願う人々が訪れる。
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いそうでいなかった、街の幸せ配達人

『詩羽のいる街』 山本 弘 (著) のイラストブックレビューです。マンガ家志望の僕は、ネームのダメ出しをされて落ち込んでいたところ、1人の女性と出会った。彼女の名前は詩羽。1日デートに誘われ、詩羽についてまわるうちに、僕は驚くべきものを目にする。
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究極の二択の中で親が息子に望むこととは

『望み』雫井 脩介 (著)のイラストブックレビューです。埼玉で建築設計事務所を営む一登。ある日、息子の規士が帰宅せず、連絡が取れなくなる。警察に相談したが、他にも規士の友人で行方不明の者がおり、死体として発見された者も。規士は事件の加害者なのか、それとも被害者なのか。
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「恋」って勘違いの連続なんだなあ

『もしもし、運命の人ですか。』 穂村 弘 (著)のイラストブックレビューです。女性が魅力を感じるであろう、ワイルド系の対局にいる筋金入りのマイルド系の自分、二人で食事して散歩して、さあいよいよ…と思った時に「駅、どっちだっけ?」と問われる絶望感。思い込みと妄想に包まれた、人気歌人の恋愛エッセイ。