『月の影 影の海』十二国記 上・下 小野 不由美 (著) 新潮文庫
「BOOK」データベースより
「お捜し申し上げました」―女子高生の陽子の許に、ケイキと名乗る男が現れ、跪く。そして海を潜り抜け、地図にない異界へと連れ去った。男とはぐれ一人彷徨う陽子は、出会う者に裏切られ、異形の獣には襲われる。なぜ異邦へ来たのか、戦わねばならないのか。怒濤のごとく押し寄せる苦難を前に、故国へ帰還を誓う少女の「生」への執着が迸る。シリーズ本編となる衝撃の第一作。
異世界で戦い、裏切られ、それでも生き抜いていく陽子
女子高生の陽子のもとに、突然見知らぬ男が現れ跪く。襲ってくる魔物から逃げた場所は見たこともない異世界だったのです。
訳も分からず、襲ってくる魔物と戦い、傷つく陽子。ボロボロのところを助けられ、またその人に裏切られてさらに傷ついていきます。
身も心も限界を迎える陽子に、幻影が囁きます。「自分で命を絶てばラクだよ」と。
まとめ
何度傷ついても、理由もわからず犬死にするものか!と立ち向かう陽子。自分の弱さを認め、嘆き、苦しみながらも立ち上がるその姿に思わず涙してしまいます。彼女を待ち受ける運命も、きっと乗り越えていくことでしょう。世界観にどっぷりと浸れて、時間を忘れて一気読みしてしまう物語です。
<こんな人におすすめ>
女子高生の成長物語が好き
古代中国風のファンタジーが好き
十二国期ファン
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