静かで熱い、恋愛物語

『レインツリーの国』  有川 浩 (著) 新潮文庫

「BOOK」データベースより

きっかけは1冊の本。かつて読んだ、忘れられない小説の感想を検索した伸行は、「レインツリーの国」というブログにたどり着く。管理人は「ひとみ」。思わず送ったメールに返事があり、ふたりの交流が始まった。心の通ったやりとりを重ねるうち、伸行はどうしてもひとみに会いたいと思うようになっていく。しかし、彼女にはどうしても会えない理由があった―。不器用で真っ直ぐなふたりの、心あたたまる珠玉の恋愛小説。

本がきっかけで惹かれあった二人

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。

一見軽そうだが、芯の通った「伸」。似た感性を持ちながら、彼と異なる言葉を紡ぐ「ひとみ」。聴覚に障害を持つひとみは、伸とぶつかり合い、落ち込み、反省し。伸はそんなひとみに時にイラつきながらも、彼女への思いに改めて気づき、細やかに前向きに状況の改善を図る。

まとめ

相手のことが完全にわかる訳じゃない。だからわかろうとする、わかりたいと思う。静かな空気が流れる中、二人の熱い気持ちがぶつかり合う恋愛物語です。

<こんな人におすすめ>

メールで始まる恋愛物語を読んでみたい
聴覚障害者との恋愛物語を読んでみたい
本を通した絆に興味がある

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