変わりゆく江戸を描く ほろ苦い人情小説

のこ
のこ

「うずら」って知っているかしら?

ぬこ
ぬこ

鳥のことか?

うずらの卵のフライは好きだぞ。

串に刺さっているやつ。

のこ
のこ

こちらは白いうずらを連れた

江戸時代の大名のお話よ。

ぬこ
ぬこ

うずらって人に懐くのか?

のこ
のこ

そうみたいね。

うずらはその鳴き声が縁起が良いとされて

飼われていたんですって。

『うずら大名』  畠中 恵 (著) 集英社文庫

あらすじ

正体不明の「大名」と、泣き虫の村名主が江戸を揺るがす難事件に挑む。

白い鶉(うずら)を連れた謎の「大名」有月と、村の名主となった吉之助。江戸近隣で相次ぐ豪農不審死事件を解決しようとしているうちに、背後に大きな陰謀が隠されていることを知る。

まとめ

クールで美丈夫な有月、真っ白なかわいい鶉の佐久夜、泣き虫の吉之助。

彼らのやりとりは楽しいながらも緊張感が有ります。

大名や農家の身分の違い、それが住民の暮らしぶりにどう影響していたか。

それが時代の流れとともにどう変化していったのか。

身分に苦しみながらも、すべきことを全うする彼らの強い気持ちが伝わる、ちょっぴりビターな人情小説です。

<こんな人におすすめ>

江戸の大名と農民たちの実際の暮らしぶりに興味がある
当時の人たちの、人生観を知りたい
畠中 恵のファン

ぬこ
ぬこ

へえ〜 鳴き声が「ご吉兆」に

聞こえるんだ。面白いなあ。

のこ
のこ

生まれた時から生き方が決まっているような

時代の中で、人々がどんな思いをしながら

人生を送っているのかがよくわかる物語よ。

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