その場所には姉弟の「闇」が埋まっている

ぬこ
ぬこ

俺に兄弟がいたらなあ…

のこ
のこ

あら、兄弟がいたらどうするの?

ぬこ
ぬこ

兄弟だ残したちゅーる

俺が食べるのになあ…

のこ
のこ

…。

こちらは姉2人と弟1人で同居する

姉弟の話よ。互いにいがみ合っているのだけれど

彼らに次々と災難が起こっていくの。

『らいほうさんの場所』 東 直子 (著) 講談社文庫

あらすじ

ネット占い師の長女・志津、市民センター勤めの次女・真奈美、派遣で肉体労働をしている弟・俊。互いへの不満がつのる姉弟のもとへ、次々と災難がふりかかる。庭の一角にある「らいほうさんの場所」が引き寄せたのか?

いがみ合いながら同居する3人姉弟

両親が残してくれたマンションの1階に住む姉弟。占い師の志津、バツイチ出戻りの真奈美、発達障害のある俊。いい大人が自分だけの目線で互いを見ては苛立っています。以前、志津に占ってもらったという女性が志津の前に現れてから、トラブルが次々と起こります。

まとめ

「らいほうさん」の存在の変化は彼らの考え方の変化そのもの。彼らが埋めた闇は、彼ら自信を覆い、さらに光のある場所を教えてくれたのです。強すぎる信念と狂気の狭間を見せてくれる物語。

<こんな人におすすめ>

親や兄弟のことをうっとうしいなと感じたことがある
きょうだいのつながりに疑問を感じたことがある
背筋が寒くなるような話を読みたい

ぬこ
ぬこ

なんなんだ このジワジワくる

恐怖感は!!

のこ
のこ

彼らはいったい何を埋めたのかしら?

恐ろしさを感じるけれど同時に

強く惹きつけられる不思議な物語よ。

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