のこ
こちらはある医師が
自殺かどうかを調べるために
女性刑事が探っていく物語よ。
ぬこ
金持ち一家の養子?
婚約者?後継?
なんかドロドロしてそうだな〜
のこ
死んだ医師の生い立ちも
複雑なものがあるわ。
真実はどこにあるのかしらね。
ぬこ
そんなごちゃついた場所に
女性刑事がどうやって
切り込んでいくのかな。
『ため息に溺れる』 石川 智健 (著) 中公文庫
あらすじ
立川市の蔵元医院の養子である、蔵元指月の遺体が発見された。傍らには「ため息に溺れてしまいました」と書かれた遺書が。警察は自殺と判断するが、蔵元家の娘であり、指月の妻である舞子からの要請により、再捜査をすることに。担当となった女性刑事、羽村薫が見つけた、指月の真実とは。
幼い頃に親に虐待され、施設で育った指月は、医大で優秀な成績をおさめ、長男をなくした蔵元家の養子として迎えられます。舞子と結婚し、ゆくゆくは蔵元医院の跡を継ぐと思われていました。
まとめ
警察にも顔が効き、選挙にも強い策士である蔵元家の家長、庸一郎。箱入り娘の舞子。手の内を見せない蔵元家に、冷静に切り込んでいく薫。人が傷つくことを嫌う、心やさしき医師、指月の心の闇は暗く、救い上げることができないほどに深いものだったのです。
<こんな人におすすめ>
医師の心の闇を描いた物語に興味がある
冷静な女刑事が活躍する話を読みたい
石川 智健のファン
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ぬこ
わあ… これは予想外。
医師の心の闇は深いな。
のこ
埋めることが難しい闇は
悲劇という形で結末を
迎えてしまったのかも
しれないわね。
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コメント