2020-12

イラストブックレビュー

「ウケる」ことに身も心も捧げた者たちの物語

『地下芸人』おぎぬまX (著) のイラストブックレビューです。お笑いコンビ「お騒がせグラビティー」は結成十年になるが、いまだ売れる気配はなく、同期もほぼいなくなってしまった。そんな中、相方の広瀬からコンビの解散を告げられて…。
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人間と妖怪たちの距離がせつない物語

『座敷童子の代理人』仁科裕貴 (著)のイラストブックレビューです。ヒット作が出せず、作家生命も危うくなってきた妖怪小説家、緒方司貴。座敷わらしが出るという遠野の旅館「迷家荘」に逗留し、執筆に励もうとしたところ、様々な妖怪があらわれて…。
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作家と怪奇現象は相性がいい

『妖怪と小説家』野梨原 花南 (著) のイラストブックレビューです。小説家の太宰先生と、担当編集者の水羊。彼らのいく先には、なぜか怪奇現象が発生する。中原先生や谷崎先生も登場し、事態はますます混乱を極め…。文豪たちに起こる不思議な日々の物語。
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「視える作家」が描く「引き寄せる猫」との日々

『猫怪々』加門 七海 (著)のイラストブックレビューです。ある日、路地裏でぐったりとした子猫を見つけ、病院に連れていく著者。飼うことを決意したが、この子猫はいくつもの病気を抱えていて、おまけに怪異現象までついてきた。あらゆる対策を講じる作家の猫愛を描くエッセイ。
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宝石箱の中にしまっておきたくなるような少女時代

『ミーナの行進』小川 洋子 (著)のイラストブックレビューです。1972年、十二歳の少女、朋子は、芦屋の叔父の家で1年間世話になることになった。大きな家、広い庭、無口な叔母とローザおばあさん。そして1つ年下の少女、ミーナの、一家を描く物語。
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面識のない2人が「いっしょに暮らす」ということ

『違国日記 1 』ヤマシタトモコ (著) のイラストブックレビューです。35歳、独身で少女小説家の高代槙生は、姉夫婦が事故で亡くなったため、その娘である15歳の朝をひきとることに。二人は手さぐりをしながら、共同生活を始める。
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これからの資本主義を生き抜くための武器とは

『僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版』瀧本 哲史 (著)のイラストブックレビューです。これまで安泰と言われていた職業も、世の中の猛スピードで起こる変化に応じてそのあり方が変わってきている。先の見えないこの時代を生き抜くための武器について解説する。
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世界が自分を守ってくれないことを知る臆病なお姫様

『茨姫はたたかう 』近藤史恵 (著) のイラストブックレビューです。実家を出て女性専用アパートで一人暮らしをはじめた梨花子。しかし、仕事から帰ると郵便受けが荒らされ、不気味な手紙が投函されたりと、ストーカーの影に脅かされる。
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未来に目を背けるのも向かっていくのも自分自身。

『あの日にドライブ』 荻原 浩 (著) のイラストブックレビューです。牧村伸郎は、銀行を辞めてタクシードイバーをしている43歳。営業成績も伸びず、疲れ果てた伸郎は、ある日ふと思い立ち、青春時代を過ごした街へ向かい、もう一度人生をやり直すことができたら、と考え始める。
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恋するように、クラフトビールを楽しもう♪

『恋するクラフトビール 知識ゼロから好みの一杯に出会える』のイラストブックレビューです。ビールが苦手な二条麦穂。ひょんなことからビアバーで働くことに。ビールを擬人化し、その生い立ちや味の特徴を楽しく学べるコミックエッセイ。