こちらはある女子高校生が
消防音楽隊に参加して
仲間とともに成長していくお話しよ。
消防音楽隊って消防署の人と
一般人が、一緒に吹奏楽を
やるってこと?
そうなの。考え方の違いから
誤解が生じたり衝突しながら
音を合わせていくのよ。
へえ〜。まとまった音を出すのは
なかなか大変そうだな。
どんな風にみんなが一つに
なっていくんだろう。
『君と奏でるポコアポコ ――船橋市消防音楽隊と始まりの日』
水生 欅 (著) 新潮文庫
あらすじ
高校一年生の栗原優芽は、兄から頼まれ船橋市消防音楽隊の説明会に参加。吹奏楽部との違いに戸惑う優芽だが、憧れのフルート奏者・近藤菜々子が登場し、音楽隊参加への決意を固める。しかし、実際に練習が始まってみると、思いのほか難しい場所であることがわかる。
消防音楽隊に参加することになった優芽
幼馴染の智子とともに音楽隊への参加を決めた優芽。メンバーは消防署の職員や、一般市民などで構成され、楽器の経験値もバラバラ。それまでのやり方を変えることへの反発や、お互いの状況を理解できていないことからメンバー間で度々衝突が起こります。パレードでの演奏を成功させ、結束を固めた音楽隊メンバーたち。ところが、そこに飛び込んできたのは、音楽隊を解散するという話で…。
まとめ
消防隊員と女子高生。普段であれば接点のない組み合わせです。憧れの奏者に少しでも追いつこうと頑張るまっすぐな性格の優芽は、口の悪い早瀬と衝突しながらも、彼の消防という仕事に対する思いを理解し、認めていきます。バラバラだった彼らの音が、衝突を繰り返すことで角が取れ、まとまり、人の心を打つ音を生み出していくのです。
<こんな人におすすめ>
消防音楽隊がどのようなものなのか知りたい
消防隊の仕事と音楽隊の関わりを描いた話に興味がある
音楽隊活動で成長していく青春物語を読んでみたい
いいねえ〜!!
互いが理解し合うことで
いい音になっていくんだな〜
エネルギーのぶつかり合い、
そして音楽家や消防士としての
プライドなど、最後まで目が
離せない展開にも注目よ。
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