のこ
こちらは、ある繋がりを持つ
3人の女性を描いた物語よ。
ぬこ
女性3人?友情かなんか?
のこ
殺人事件が介在する、友情や
嫉妬などが絡まる、複雑な
関係なの。
ぬこ
殺人事件!!なんでそんな
ことになったんだ??
気になるな。
『インフルエンス』 近藤 史恵 (著) 文春文庫
あらすじ
ある女性作家の元に届いた一通の手紙。そこには「私と友達2人の関係について話を聞いてほしい」とあった。
その内容は、彼女たち3人の幼い頃から中学生、高校生を経て、やがて大人になったときの関わり方や出来事について。
驚くべき青春時代を送った彼女たちは、さらに大人になって再開を果たす。
複雑に絡み合う3人の関係
語り手である友梨は、小学二年生の頃、同じ団地に住む親友の里子が虐待されていることを知るが、よく理解できず、里子を助けることもできないまま、彼女と疎遠になっていきました。
中学でできた友達、真帆が何者かに襲われそうになっているところを発見し、友梨は男を刺してしまいます。翌日、なんと里子が男を刺したために警察へ行ったと知り、混乱する友梨。
一年後、学校へと戻ってきた里子は、友梨にあるお願いをするのでした。
まとめ
3人の友情や嫉妬が奇妙にねじれて、事件の姿を見えにくくしています。ただ、彼女たちは自分の価値観で生き、その行く手を阻むものがいれば排除して進んでいく。それは互いの存在があるからこそ、湧いてくる力なのかもしれません。
<こんな人におすすめ>
女の友情や嫉妬が複雑に絡み合うミステリーを読んでみたい
予想外の殺人を描いたミステリーに興味がある
近藤 史恵のファン
リンク
ぬこ
結局、直接ではないけれど
誰かのために自分の手を
汚しているんだな。
のこ
自分たちの行く手を阻む者は
排除していく、という強さを
持った女性たちとも言えるのかも。
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