のこ
こちらは都会から田舎へ
引っ越してきた少女が
森で出会ったおばあさんとの交流から
命について考えていく物語よ。
ぬこ
へえ〜。都会と自然の違いは
子供にとっては大きいだろうな。
のこ
そうね。豊かな自然には
多くの命の営みがあるわね。
死刑囚とやりとりをするおばあさんと
知り合うことで、さらに考えが広がっていくの。
ぬこ
そうか。その女の子が
命についてどう考えていくのか
興味があるな!
『いとの森の家』 東 直子 (著) ポプラ文庫
あらすじ
緑に囲まれた小さな村に引っ越してきた小学四年生の加奈子。
都会との違いに戸惑いながらもその豊かな恵みに満ちた暮らしに魅了されていく。
そして森で出会ったおばあさん、おハルさんと交流を重ねるうちに命の重みや死について、生きることについて考えていく。
父が家を建て、両親と姉と妹ともに引っ越してきた加奈子。
森の中にあるかわいらしい一軒家に住むおハルさんというおばあさんと知り合い、お菓子をいただいたり、編み物を教わったりと交流を重ねます。
おハルさんは死刑囚と手紙のやりとりなどをしていました。
加奈子はなぜ、そういったことをするのかおハルさんにたずねてみます。
まとめ
豊かな自然、幼い妹のはじめるような生命の輝き。
そして死刑囚の命。
豊かな自然と加奈子の素直な心は、忘れかけていた「命」や「喜び」についての感覚を鮮やかに蘇らせてくれるのです。
<こんな人におすすめ>
自然のめぐみや命について思いを馳せるような物語を読みたい
死刑囚について考えるような話に興味がある
東 直子のファン
リンク
ぬこ
命の重さかあ。
大人だってうまく答えるのは
難しいよな。
のこ
虫や小さな妹、そして死刑囚。
それぞれに命があるということを
大自然は気づかせてくれるのかも
しれないわね。
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