のこ
こちらはサンドイッチ店で
働くことになった若い男性が
お店で出すスープについて
考えるお話よ。
ぬこ
なんかもうすでに
ほのぼの感が漂ってくるんだけど。
のこ
大家さんやスクリーンの中の女優さん、
サンドイッチ店の店長とその息子など
様々な人との出会いから小さな喜びが
広がっていくようなの。
ぬこ
間違いなく満足できそう!!
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』
吉田 篤弘 (著) 中公文庫
あらすじ
よくいく映画館の隣町で、窓をあけると教会が見えるアパートに引っ越してきた大里ことオーリィ。古い映画に出演する女優に恋をして、気に入ったサンドイッチ店に通い続ける。そんなオーリィに、サンドイッチ店の店長が「うちの店で働かないか」と持ちかけてきて…。
独身で無職。これといった取り柄もない様子のオーリィは、サンドイッチ店で働きはじめ、やがてスープ作りを担当することになります。そして一日中スープのことを考えているのですが…。
まとめ
おいしいスープの味は、いろんな素材がからみあって生まれるもの。同じように、オーリィの営む日常は、彼の周囲のいろいろな人々と、彼らと過ごす出来事によって、味わい深く、彩のあるものになっていくようです。おいしいスープを飲んだような、じんわりと体があたたまっていくような読後感を与えてくれる物語です。
<こんな人におすすめ>
ささやかな幸せを描いた話を読みたい
心がじんわりとあたたかくなる話を読みたい
吉田 篤弘のファン
リンク
ぬこ
ふわふわのサンドイッチ
食べてみたい…
のこ
おいしいスープを飲んだ後のような
お腹と心を満たしてくれる物語ね。
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