こちらは万葉集が事件の
鍵を握るシリーズの
第2弾よ。
おお!今回はどんな
事件が起こるんだ?
学者の真淵の家に泥棒が入るの。
狙われた万葉集には、暗号が書かれて
いたのよ。
万葉集に書かれた、江戸時代の
暗号とは…!?気になるぜ!!
『たまもかる 万葉集歌解き譚 』
篠綾子 (著) 小学館文庫
あらすじ
名高い学者であり、しづ子の歌の師匠でもある加茂真淵の家に泥棒が入った。
狙われたのは、どうやら万葉集であるらしい。
三日前に、将軍の弟・田安宗武にご進講した際に持ち帰った万葉集は。
真淵のものではなく、ひらがなのみで書かれた万葉集十二首と、干支と、漢数字だけが記入された、三行の不可解な符牒が残されていた。
助松、しづ子、真淵の弟子である千蔭は葛木多陽人とともに謎を解き明かそうとするのだが。
犯人の狙いは万葉集であることから、符牒を控えたうえで、わかりやすい場所へ置くようにと葛城は真淵に支持します。
葛木の読み通り、泥棒は万葉集を盗みます。これで真淵らに危険が及ばなくなりましたが、一行は万葉集に書かれた謎が気にかかり、それぞれ頭をひねります。
そこへ、千蔭は符牒の一部を解き、皆に披露します。
それは時と場所を示す内容であり、助松と千蔭は二人でその場所へ行ってみることにしたのですが…。
まとめ
万葉集を題材にした暗号謎解きです。
歌について丁寧に解説され、助松や、助松よりも少し年上の千蔭、しづ子らのそれぞれの解釈も加わり、歌の内容が楽しく、身近に感じられます。
歴史上の人物も登場し、政府を揺るがす陰謀が明らかになるエキサイティングな展開です。
謎解きも万葉集も楽しめる、お江戸エンタメ小説です。
<こんな人におすすめ>
江戸時代の暗号ミステリーに興味がある
万葉集の内容や様々な解釈がわかる物語を読んでみたい
篠綾子のファン
なんと!思いがけぬ陰謀が!!
暗号も思わず「なるほど!」と
唸ってしまったぜ。
万葉集の解説、江戸時代の
暗号など、楽しめる要素が
満載のお江戸エンタメ小説ね。
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