こちらは共働き夫婦のイクメンパパが
周囲のママ友やパパ友から寄せられる
問題や謎を解決していく物語よ。
ほうほう。イクメンかあ。
乳幼児を育てる世帯は
手がかかるし、それぞれいろんな
問題を抱えていそうだよな。
そうなの。不倫や誕生日会参加の
拒否など、実に様々な問題が
登場するのよ。
ふえ〜 そいつは大変そうだな。
このイクメンパパはどうやって
解決していくんだろうな?
『クローバーナイト』 辻村 深月 (著)光文社文庫
あらすじ
会計事務所で働く35歳の鶴峯裕は、自営業経営者で同じ年の妻、志保と共働き。
四歳の長女・莉枝未ともうすぐ二歳になる長男・流大を保育園に預け、慌ただしくも賑やかな日々を送っている。
そんな鶴峯夫婦のもとには、ママ友やパパ友から子育てにまつわる謎が押し寄せて…。
新しく保育園に入ってきた子供のママの不倫の噂。
元モデルの美人ママが子供の誕生会を拒む理由。
保育園入園のための活動によって巻き起こる問題。
セレブ幼稚園へ通うママの悩み…。
子育てにまつわる問題は多岐にわたります。
価値観も暮らす環境も異なる様々な問題に、まさに見本にしたいようなパパ、裕が鋭い観察眼と冷静な判断力で、問題解決への手助けをします。
まとめ
人の数だけ価値観がある。子供を得ることで目の前に広がった新たな人間関係や環境は、そうしたことを常に親たちへ教えてくれるようです。
異なる価値観だからこそ、相手も同じ「親」なのだから、尊重し、こちらの価値観を押し付けることなく接するべき、と感じた物語です。
<こんな人におすすめ>
夫婦共働きで育児中である
働く親が育児面で直面する問題を描いたミステリーに興味がある
辻村 深月のファン
裕は一家に1人、1保育園に1人は
欲しいナイスパパぶりだな。
何より、人の見た目ではなく奥深くまで
考えてあげられるところがすごい。
子育て時代は視界も狭くなりがちだし、
追い詰められることもあるわ。こうした
広い目線と暖かい手を持ってくれる人物が
近くにいるとありがたいわよね。
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