のこ
こちらは妊娠・出産をテーマに
描かれた7つの短編集よ。
ぬこ
年代やそれぞれの個人の立場が
あるからなあ。問題も多様化
しているんだろうな。
のこ
そうね。夢を選ぶか、あきらめるのか。
それから子供ができない原因が自分では
ないと知る場合もあるわね。
ぬこ
それぞれが納得のいく
答えにたどりつけるといいな。
『産まなくても、産めなくても』
甘糟 りり子 (著) 講談社文庫
あらすじ
三十九歳の女性弁護士、宮下夏子は、ある夫婦の離婚調停に携わるなかで「卵子凍結」のことを知り、心が揺れ動く。
三十五歳のマラソンランナー、江夏美雪は引退するかどうかの折り返し地点に立っていた。
出産する気があるのならばマラソンを続けていくことはできない…。
人工授精をするがなかなか妊娠せず同じ立場の女性と仲良くなったが、その友人のほうが妊娠し…。
いい年になってようやく結婚し、子供ができない原因が夫であると知りがくぜんとする男性…。
妊娠や出産をめぐる様々な男女の物語を描きます。
まとめ
女性であれば誰にでも可能性があると思われがちな妊娠・出産。
決してそうではないこと、その望む・望まない考えでさえ人の数だけ答えがあることを教えてくれる物語です。
<こんな人におすすめ>
妊活をしている、またはしている人が周囲にいる
様々な年齢・立場の人物が妊娠・出産に関わる問題に向き合う物語に興味がある
甘糟 りり子のファン
リンク
ぬこ
妊娠・出産さえすれば幸せという
価値観が、女性たちを傷つけることも
あるんだな。
のこ
妊娠・出産についての考えは、
女性の数だけ存在するということ
なのかもしれないわね。
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