こちらはプロファイリングと
ビックデータ解析の力で
連続殺人犯に迫るサスペンス
ミステリーよ。
ほほう。最新技術でね。
現場主義の刑事たちとの
軋轢もありそうだが。
特殊心理捜査班の班長、
水無月玲は車椅子ながら
これまでにプロファイリングで
数々の実績をあげているの。
実力はお墨付きってわけか。
ビックデータも加われば
犯人もすぐに捕らえられるかも?
『PIT 特殊心理捜査班・水無月玲 』
五十嵐 貴久 (著)光文社文庫
あらすじ
連続殺人犯「V」を見つけるため、特殊心理捜査班・通称「PIT」への異動を命じられた蒼井俊。
車椅子の班長・水無月玲のプロファイリングと、蒼井のビッグデータ解析で事件にのぞむ。
しかし、そんな彼らをあざ笑うかのように、現職刑事の惨殺死体が発見される。
その現場状況が意味するもの、そしてプロファイリングによる犯人蔵の分析と、ビッグデータの処理、現場刑事の勘が重なる時、犯人の姿が明らかになる。
プロファイリングとビッグデータ解析で犯人に迫る
幼い頃、両親を殺害された蒼井は、システムエンジニアののちに警視庁へ転職、コンピューター犯罪特殊捜査官として採用されました。
実質エンジニアに過ぎない彼はPITへの異動に困惑します。
古株の刑事・川名に嫌味を言われながらも、プロファイリングから分析された犯人蔵を見つけ出すため、駅などに設置された防犯カメラの膨大なデータの解析にかかります。
そんな中、現職刑事の惨殺死体が発見されます。
身体をバラバラにし、絵のように見立て配置されたその意味とは何なのか。
そしてプロファイラー・水無月が分析した犯人像とは。
まとめ
よくも死体をここまで陵辱できるな、というくらい、どれも凄まじい状態で描写されています。
何よりも恐ろしいのは、犯人がかなり頭が切れる人物で警察にとっては史上最悪の連続殺人犯になるのでは、という部分。
データ、心理、行動分析でどこまで犯人に迫れるのかを描く、手に汗握るサスペンスミステリです。
<こんな人におすすめ>
プロファイリングやビッグデータによる犯罪捜査に興味がある
残忍な手口の連続殺人犯の人物像はどんなものなのかを知りたい
五十嵐 貴久のファン
ちょっとちょっと!!
これってやばいでしょ!!
続編が絶対にあるんじゃないのー!?
緻密なデータ分析と心理分析。
一見逃れられないと思われる捜査網を
かいくぐる犯人。その人物と動機に
戦慄が走ること間違いなし、ね。
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