
こちらは変わった苗字の
人ばかりを狙う連続殺人鬼に
叔父を殺された大学生が犯人を
捕らえようとするお話よ。

変わった名前ばかりをねえ。
例えば主人公はどんな名前なんだ?

主人公の苗字は「不倫」というの。
苗字のことで嫌な思いをしてきているわ。
でも判子職人の一(まぶた)や、ほかの
変わった苗字の人々と交流を重ねるうちに
考え方が変わってくるのよ。

「不倫」かあ…。それは人前で
その名前を聞いたらびっくりするな。
しかし、殺人鬼がそんな変わった苗字の
持ち主を狙うのはなぜなんだろう?
『珍名ばかりが狙われる 連続殺人鬼ヤマダの息子』
黒川 慈雨 (著)宝島社文庫
あらすじ
大学二年生の不倫純の叔父が殺された。
連続殺人鬼ヤマダの息子は全国の珍名をターゲットとし、殺害方法やその状況も名前とリンクさせている。
叔父が送っていた暮らしぶりを世間に晒され、純の家族は思わぬバッシングを受ける。
そんな時、純は判子職人・一(まぶた)と出会い、自分の生き方を見つめ直していく。
しかし、犯人から新たな殺害予告が…。
珍しい名字が呼んだ悲劇
「不倫」という名字ゆえ、周囲から奇妙な目で見られ続け、ついには彼女にも「距離を置きたい」と言われてしまった純は、自分の苗字にほとほと嫌気が差しています。
そんな時、同居していた叔父が殺害されたという知らせを受けます。
連続殺人鬼ヤマダの息子のターゲットとなってしまった叔父は、不倫家の2階の部屋から出ることなく、引きこもりの生活をしていたことで、不倫家は被害者側であるにも関わらず、世間からバッシングを浴びることに。
父の知り合いである、珍名ばかりを請け負うコワモテの判子師&彫り師の一(まぶた)のもとでしばらく世話になることになった純は、その店に集う珍名の人々と交流を重ね、自分の存在意義や生き方について考えていきます。
そこへ、ヤマダの息子から再び殺人予告が入ります。
彼らは殺人犯を捕らえることができるのか。
まとめ
出るわ出るわ、珍名のオンパレード。
名は人を表すものですが、それが場合によっては自分を縛る鎖のような働きをすることも。
しかし、あくまでもそれは「外側」であり、中身の自分自身がどうあるべきかが大切なのだ、ということを教えてくれる、ユーモアと深さをたたえたミステリーです。
<こんな人におすすめ>
珍名であるがゆえに殺人事件のターゲットとなってしまうというミステリーを読んでみたい
連続殺人犯を探すことで、名前にとらわれず自分自身と向き合っていく青年を描いた話に興味がある
黒川慈雨のファン


すごいな〜。世の中には本当に
いろんな苗字があるんだ。
ここに登場した苗字を思わず
ググってしまったぜ。

「名は体を表す」と言うわね。
好ましくない名なのであれば
逆にそれを裏切るような素晴らしい
自分になるという心構えが大切よね。
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