ほろ苦い後味がジワリと染みてくる短編集

『素敵な日本人』 東野 圭吾 (著)  光文社文庫

あらすじ

初詣に出かけた夫婦に起こった災難、バレンタインデーの日、十年ぶりに再開した元恋人とのデート、オタクの男性が合コンで知り合った、話の合う女性の素顔…。季節の行事をテーマにした4編と、異色のミステリ5編を収録した短編集。

ハレの行事で起こる不可解な出来事

近所の神社へ初詣に出かけた夫婦は、肌着姿で倒れている町長を発見。正月早々、警察に話をするのですが、この警察がなんともいい加減な様子で…。(「正月の決意」)

かつての恋人から連絡があり、バレンタインデーの日にレストランで二人で食事をすることになった作家。新しい恋の予感は、食事が進むにつれおかしな方向に…。(「十年目のバレンタインデー」)。

まとめ

ミステリーや、バレンタインやクリスマスなどの季節行事に絡めた物語など、表面的な事柄に目を惹きつけさせておいて、思っても見なかった方向から真実を取り出してくるという、手品のような、意表を突かれた面白さのある短編集です。

<こんな人におすすめ>

ちょっぴり辛口のミステリーが好き
設定のバラエティが豊かな短編集を読んでみたい
東野 圭吾のファン

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