
こちらはある廃墟ビルに集まった男たちが
過去を振り返っていくお話よ。

集まった男たちというのは
どんな関係なんだ?

彼らに共通するのは
かつてこのビルに住んでいたと
いうことと、このビルを「王国」と
呼んでいたことかしら。彼らは共通した
ある「秘密」を持っていたの。

ほほう。
なぜ「王国」と呼ばれていたのか。
そこで彼らに何が起こったのか。
気になるぜ!!
『廃墟の白墨』 遠田 潤子 (著) 光文社文庫
あらすじ
和久井ベーカリーの二代目である和久井ミモザの父親は現在入院中。
そんな父宛に届いた一通の手紙に導かれ大阪の廃墟ビルへやってきたミモザを待っていたのは、父よりも少し上の世代と思われる三人の男たち。
かつてこのビルに住み、ここを「王国」と呼ぶ男たちはミモザの父と、自分たちの過去を語りはじめる。
そこにはミモザの記憶にかすかに残る過去を明らかにするものでもあった。
男たちの過去と贖罪
1970年。
大阪のあるビルの破格な家賃に惹かれ、四人の男が住んでいました。
合気道を教える最古参の山崎、本をよく読むインテリの左官・鵜川、芽の出ないミュージシャン・源田、そしてパン屋で働き、住民の中で最も若く、閑ちゃんと呼ばれていたミモザの父。
ビルのオーナーは明石という名の独身女性で、昼から酒を飲み、どこか浮世離れしています。
彼女の一人娘・白墨は学校へ行ったり行かなかったりしていますが、明石は気にかける様子もありません。
住民全員と寝ていた明石には後藤という情人がいました。
そしてある日、明石の部屋で後藤が血まみれになって倒れていたのです。
傍らには白墨の姿が…。
まとめ
母親としての機能が完全に欠落した明石。
その明石を抱きつつ、白墨に対し不憫で申し訳ないと感じていた彼らは、起こった悲劇にある決意を持って対応します。
白墨はその後、どのような人生を歩んでいったのか、幸せに「普通に」暮らすことができたのか。
彼らが強く望み、手に入らなかった「普通」を得るために築いた、白墨のための「王国」。
その行末には大きな衝撃と胸を打つ悲しみが待ち受ける、胸を揺さぶる物語です。
<こんな人におすすめ>
四人の男たちが結託した「王国」を描いた話に興味がある
愛と罪、贖罪を描いた深い余韻が残る物語を読んでみたい
遠田 潤子のファン


ええええええぇぇ( ゚д゚)
ちょっと何と感想を言ったらいいのか…。
愕然とするばかりなんだけど…。

閉ざされた世界で生きるしかなかった者と
そこを守るために必死に生きてきた男たちの
悲しさと切なさが漂う物語ね。
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