こちらは「親王殿下のパティシエール」
シリーズ第八弾、物語は完結となるの。
おお!とうとう完結編か!
様々な難局を乗り越えてきたマリーは
どんな結末を迎えるんだ?
親しい人たちとの出会いと別れを
繰り返してきたマリーは自分の
人生を改めて見つめ直すの。
そしてある決断をするわ。
えっ その決断ってもしかして…?
うう 気になるぜ!!
『親王殿下のパティシエール(8) パリの糕點師』
篠原 悠希 (著)ハルキ文庫
あらすじ
仏華ハーフのマリーは清の第十七皇子・愛新覚羅永璘お抱えのパティシエールとして働いている。
乾皇帝から嘉慶帝へと譲位がなされ、主人の永璘も群王へ昇格。
マリーの仕事も安泰であるかのように思われたが、様々な難題が降りかかり、マリーは自分の人生について改めて深く考え、ある決断をする。
マリーの大切な人たちを襲う悲劇
太上皇帝の末公主である和孝公主の祝賀会に、正式な客として招待されたマリー。
キリスト教徒であり、清国では微妙な立場とも言えるマリーの居場所を明確にさせるための和孝公主の配慮でした。
プレッシャーを感じながらも、和孝公主の息子・阿盈や永璘の娘・阿紫らの可愛らしく成長した姿に心が温まる思いのマリー。
場の雰囲気にようやく慣れてきた頃、一人の太監が駆け込んできます。
それは阿盈の姿が見当たらないという報告でした…。
悲しい出来事に気を沈ませる和孝公主のためにマリーが作ったのは、口の中でやさしく溶けるブラン・マンジェでした。
さらに和孝公主の義父が誅殺、永璘の次女阿香の急逝、マリーを気にかけ守ってくれていたニオフル氏の病。
大切な人たちに次々と襲いかかる不幸と悲しみを前に、自分のできることは何かと考えるマリー。
そして大切な人たちを思い、彼らのためにお菓子を作るのです。
二十八歳の誕生日を迎えたマリーはある決意を同僚の小蓮に伝え…。
まとめ
多くの人に守られ、また自分でも外国から来たパティシエールという清国に存在しない地位を確立すべく努力してきたマリー。
大切な人々を見送ってきた後に自分の人生をふり返り、大事な決断をします。
圧倒的なスケールで展開してきたこの物語のラストは最高にドラマティック。
これまでの出来事がすべて間違いないのだと思えて、心が震えます。
波乱と感動に満ちた清国のパティシエールの人生を描く最終巻です。
<こんな人におすすめ>
仏華ハーフのパティシエールが清国でキャリアを重ねた後、最終的にどの地でどんな生き方を選ぶのか興味がある
『親王殿下のパティシエール』シリーズのファン
篠原 悠希のファン
どんな結末を迎えるかと
思いきや…!!
本当にやってきたすべてのことが
ここにつながっているんだよな。
人生って素晴らしい(இдஇ; )
清国とフランスをつなぎ
そしてお菓子の輪を広げて
いったマリーが迎える最高の
ラストね。スイーツ好きな方にも
そうでない方にもぜひ手にとって
もらいたいシリーズね。
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