『本にだって雄と雌があります』
小田 雅久仁 (著) 新潮文庫
あらすじ
本にはオスとメスがあって、ナニすると子供が生まれ、本は増えていくのだ。生まれた本はバサバサと羽ばたき、飛んで行こうとするから、捕まえて然るべき処置を行う、と祖父の興次郎は教えてくれた…。
本と人生を描く壮大なファンタジー
父子四代にわたる、本と人生を描く壮大なファンタジー。序盤はその軽妙すぎる語り口に少々戸惑いますが、慣れてしまえばその世界観にグイグイ引き込まれます。
まとめ
生きている間も、死んだ後も書物を管理し続ける者たち。人の生死や神の存在がうまいこと書物とミックスされていて、かつて見たこともない、それでいてどこか懐かしさを感じさせる世界を生み出しています。本好きさんにはたまらない、実際に出会いたくなる世界の物語です。
<こんな人におすすめ>
本がとにかく好き
本の神様がいるに違いない、と信じている
本に埋もれて命を全うしたい、と思っている
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