『静かな炎天』 若竹七海 (著) 文春文庫
あらすじ
ひき逃げで息子に重傷を負わせた男の素行調査。疎遠になっている従妹の消息。依頼が順調に解決する真夏の日。女探偵は、ある疑問を抱く。タフで不運な女探偵・羽村晶の魅力満載な短編集。
四十肩に見舞われる女探偵
ミステリ専門の古書店でアルバイトをしつつ、依頼が会った時のみ探偵業を行う羽村晶。40過ぎの女性、独身。探偵としては優秀な彼女。しかし体の不調には苦しめられてしまいます。なんと四十肩になってしまうのです。
彼女に持ち込まれる依頼は様々です。被害者たちのままならない思いがひしひしと伝わってきます。依頼された仕事はきっちりこなすけれども、被害者に寄り添ってあげたりするのは苦手、という一面も。そんなところも人間味が会って魅力的です。
まとめ
案件に冷静に取り組みつつ、何故だかいろいろと余計なことをやるハメになってしまう、ハードボイルドな女探偵はちょっぴり不幸体質?どれをとっても読み応えのある、女探偵の魅力溢れるミステリ短編集です。
<こんな人におすすめ>
ハードボイルドな女探偵の物語を読みたい
ミステリについての薀蓄を知りたい
葉村晶シリーズのファンである
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