『ケイトが恐れるすべて』 ピーター・スワンソン (著) 創元推理文庫
あらすじ
ロンドンに住むケイトは、ボストンで暮らす又従兄弟のコービンと、半年間住居を交換することに。だがボストンに到着した翌日、隣室の女性が死体で発見される。その女性と付き合っている事を隠していたコービン、女性の部屋をのぞいていたアパートの住民、友人だという男性。女性を殺したのは一体誰なのか。
ケイトの過去と殺された隣人の謎
ケイトは不安神経症であり、精神が不安定な部分を持ち、過去にはある事件に巻き込まれふさぎこんでいた時期もあります。そんな彼女が意を決して外の世界へ足を踏み出した時、隣室の女性が殺害されるという事態に出くわします。気になるケイトはあれこれと調べようとするのですが…。
まとめ
どの人物も、ケイト自身でさえも疑わしい部分を持っています。そして登場人物たちの驚愕の過去が明らかになるにつれ、犯人の謎が深まり、姿の見えぬ犯人が近く気配に背筋が寒くなります。緊迫感と最後まで一気に読ませる構成が見事なサスペンス・ミステリーです。
＜こんな人におすすめ＞
怪しい関係者がてんこ盛りで予想できない展開のサスペンスを読みたい
奇妙な不安が終始取り巻くようなミステリーに興味がある
ピーター・スワンソンのファン
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