
こちらは離婚して一人暮らしをはじめた
叔母さんの大量の荷物を、姪が協力
しながらオークションを利用して処分
していくお話よ。

断捨離ってやつだな。思い出の
品なんかもあったりするんじゃ
ないの?そういうのがあると
なかなか進まないんだよなあ。

ブランドもののバッグや洋服、
高級鍋や食器なんかもあったようよ。
引越し先のアパートの部屋が荷物で
埋まってしまうほどなの。

そりゃあ捨てなきゃまずいな。
うまいことオークションで
売れるといいけど。
『人生オークション』原田ひ香 (著)講談社文庫
あらすじ
不倫の果てに刃傷沙汰を起こしたりり子叔母さんは、離婚してアパートで一人暮らしを始めることに。
就活に失敗してアルバイト中の瑞希は、りり子の引っ越しの荷物整理を手伝う。
そこは、部屋いっぱいにつみあげられたダンボールに入った服、バッグ、靴、本、生活用品…。
瑞希とりり子はネットオークションを利用してどんどん不要なものを処分していく。
寝るスペースもないほどの不用品をオークションに
寝るスペースもなく台所に布団を敷いて眠るりり子を見て、瑞希はネットオークションで不用品を売ってみたらどうかと提案します。
写真撮影やネットへの登録、アップロードを手伝い、オークションにバッグを出したところ、結構な売り上げに。
このお金で焼肉に行こう!と言うりり子に、来月の家賃のために口座に入れておけ、と諭す瑞希。
ある日、瑞希がアパートに訪れると見知らぬ女性が。
オークションの品を確認するために来てもらったというりり子に、警戒心がなさすぎる、とたしなめる瑞希。
そんな瑞希に返したりり子の言葉とは…。
まとめ
仕事もせずに夫に甘えてばかりなのに不倫の挙句傷害事件だなんて…と嘆く瑞希の母。
家庭で幸せな暮らしを送るというレールから外れてしまったりり子に、就職活動にくじけてしまった瑞希はどことなく通じるものがある、と感じています。
思い出の品を悩みながら、時に思い切りよく手放していくその姿は、思いが染み付いた衣を一枚ずつ脱いでいくようにも感じられます。
素直なりり子の姿に、瑞希もまた自分の姿に目を向け、新たな一歩を進めようとするのです。
捨てることで本当に大切なもの、進む道が見えてくる。
そんな風に感じる物語です。
<こんな人におすすめ>
家の中に物が溢れすぎていて思考停止状態になっている
不要物をオークションにかけることで人生が変わっていく物語に興味がある
原田ひ香のファン


物が減っていくたびに
自分の中身が見えてくる感じが
いいな!

自分の身に着けていたもの、身の回りに
置いていたものは『人からこう思われたい』
という鎧になっていた部分があるのかも
しれないわね。
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