この一瞬は、どこかにつながっている

のこ
のこ

昔の友達に会うことってある?

ぬこ
ぬこ

ないなあ。そういやあいつら

今頃どうしているだろうか。

飼い主にちゅーるもらえているかな〜。

のこ
のこ

(…ちゅーるしか頭にないのかしら?)

こちらは学生時代の仲間を思う主人公が

自宅で女の子限定カフェを開くの。

ぬこ
ぬこ

キレイなお姉さんがたくさんいるなら

俺も参加したい( ̄∇ ̄)

のこ
のこ

…。

かつて同じ場所で学んだ仲間たちが

それぞれの道を歩いているのだけれど

同じ瞬間に生きていることを意識させて

くれる物語よ。

『主題歌』  柴崎 友香 (著) 講談社文庫

あらすじ

職場の同僚と女の子のかわいさについて語り合う実加。美術大学時代の友人たちの行く末を思いつつ、自宅で女の子限定カフェを開く。

美大を卒業した自分と、それぞれの道を進む友人たち

かわいい女の子が好きで、会社に入ったアルバイトや友達の知り合いなど、かわいい子を見ると喜び、同僚とその可愛さ談義で盛り上がる実加。

会社で働く自分を見つめつつ、目指した方向へ進んでいく、美大時代の仲間を眺めていくます。

まとめ

変わりばえしない日常の中で実施された女の子限定カフェは、ちょっとした非日常の出来事です。

今、少し先、遠い未来、そして過去に目を向ける登場人物たちが、その瞬間、同じ時間を同じ場で生きる、という奇跡をていねいに描きます。

それは、この一瞬がどこかにつながっていることを感じさせてくれるのです。

<こんな人におすすめ>

女子トークに興味がある
何気ない日常からかけがえのないものを見つける話を読みたい
柴崎 友香のファン

ぬこ
ぬこ

こうしてちゅーるを食べていると

あいつも食べていたりするのかなと

考えちゃうなあ。

のこ
のこ

そうして誰かのことを思い、

同じ時間を過ごしていると

感じるのは素敵なことよね。

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