ここに置いて置いたちゅーるがないわ。
ひょっとして…?
えっ 俺は何も知らないぞ!!
この部屋にいたのは
ぬこだけよね…。やっぱり…。
何だよ!!違う違う!!
俺は無実だあぁぁ(>□<;)
こちらはかつて学んだ同級生が
殺害された事件の弁護をすることになった
男性の物語よ。無罪や冤罪がテーマに
なっているの。
『法廷遊戯』 五十嵐 律人 (著) 講談社
あらすじ
久々に集まろうと連絡を受け、大学に向かったセイギこと久我清義。
そこで目にしたものは、かつて共に学んだ二人の姿。
血まみれの美鈴と、ナイフを胸に突き刺し、仰向けに倒れている馨でした。
「無辜ゲーム」と同級生殺害事件の関係とは
大学で法律を学んでいた彼らの間で「無辜ゲーム」が行われていました。
告訴者は被害を罪として訴え調査し、犯人を特定。
審判者の心証と一致すれば有罪、一致しない場合は被告者が罰を受けます。
セイギは過去の出来事をさらされ、無辜ゲームを開廷。審判者の馨からも、セイギからの訴えは認められ、一件落着かのように思えたのですが。
また、セイギの過去を知る美鈴も、何者かにつきまとわれます。つきまとう人物はわかったものの、その背後で糸を引く人物はわからないまま。
時は過ぎ、久しぶりに馨からのメールで事件に遭遇したセイギは美鈴の弁護をすることに。しかし美鈴は事件に関してなかなか口を開こうとしないのでした。
まとめ
犯した罪は、表面的な被害に止まらず、広範囲に渡って関係者を傷つけ、闇に陥れることがあります。
そして証明できなかったために全てを失った無実の人間の存在もあります。
罪を背負って生きていくのか、罰を受けて生きていくのか。
罪を裁く法律のあり方と、人としての生き方を問う、骨太なリーガル・ミステリーです。
<こんな人におすすめ>
「冤罪」と「無罪」の違いを知りたい
骨太な法律ミステリーを読んでみたい
法によって人は救われるのかを描いた話に興味がある
ちゅーる、隣の部屋にあったわ。
飼い主がいつの間にか運んでいた
らしいの。
良かったε-(´∀`*)ホッ
善意の塊のような俺が盗む訳が
ないだろう!
疑って悪かったわ。
証明できないことで罰せられてしまう
法の問題について考えさせられるお話ね。
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