物語から透けて見えるアメリカの自由と責任

のこ
のこ

家で飼っているめんどりが

見たこともないような

大きな卵を産んだらどうする?

ぬこ
ぬこ

そりゃあ 大変な騒ぎに

なるだろうなあ。何が

生まれるのかも気になる。

のこ
のこ

そうなの。舞台は1950年代の

アメリカの田舎よ。何が生まれるのか、

生まれてからどうなるか、少年の葛藤や

成長が描かれているの。

ぬこ
ぬこ

なるほどね〜。アメリカは

そういうところはみんな

興味を持って注目しそうだな。

『大きなたまご』  

オリバー・バターワース (著), 松岡 享子 (翻訳)  岩波少年文庫

あらすじ

ニューハンプシャー州フリーダムに住む12歳の少年、ネイサン・トゥイッチェル。彼が世話をしているめんどりが、見たこともないような大きなたまごを産んだ。そのたまごから生まれた生きものにみんなが度肝を抜かれた!静かな街は一転して大騒ぎ。この生きものを世話する決意をしたネイサンは懸命に面倒を見るのだが…。

1950年代のアメリカの田舎町。のんびりとした明るい暮らしぶりがよく伝わってきます。そこへ、大きなたまごがかえったことで科学者がやってきて、新聞記者が取材に訪れ、この生きものを売ってくれ、という大人が来たりもして大騒ぎです。

まとめ

ネイサンを飼い主と認め、この生きものをどうするのかと本人に決めさせる科学者のチーマー先生。子供とはいえ、その権利を持つ自由と責任があるというアメリカらしい物語。未知の生きものを育てるというドキドキワクワクの、大人も楽しめるお話です。

<こんな人におすすめ>

たまごから何が生まれたのかが気になる
古き良き時代のアメリカの空気を感じたい
子どもの冒険の話を読みたい

ぬこ
ぬこ

おお 結構シビアだな。

子供とはいえ責任を求められるというか。

のこ
のこ

自由には責任を伴うということを

子供でも平等に求められるところが

アメリカらしいとも言えるのかも。

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