思い、続けながら生きていくということ

ぬこ
ぬこ

飼い主が落ち込んでいるな…。

のこ
のこ

何があったの?

ぬこ
ぬこ

どうやら異動になったらしい。

今の部署の仕事が好きだから

がっくりきたみたいだ。

のこ
のこ

好きな仕事ができなくなるのはつらいわよね。

このお話の主人公もそんな状況に陥り、

自分の過去を振り返る物語よ。

『手のひらの音符』  藤岡 陽子 (著) 新潮文庫

あらすじ

デザイナーの水樹は45歳、独身。仕事が好きで頑張ってきたが、会社が服飾事業から撤退することに。途方に暮れる水樹に、中高の同級生・憲吾から恩師の入院を知らせる電話が入る。見舞いのために帰省する最中、懐かしい記憶が蘇る。「あの頃」が水樹に新たな力を与えてくれる。

好きでやってきた仕事を絶たれた水樹。この仕事をするきっかけを与えてくれた恩師のもとへ訪れる際に過去の記憶を思い出します。

まとめ

決して豊かではなかった家庭。人形の服作りをする内職の手伝い。父親と兄を喪い、障がいを持つ弟を必死に守る幼なじみの信也。水樹の歩んできた道は、すべて何かにつながっていて、無駄な事はひとつもないのです。それは、彼女が迷い、苦しみながらも好きなものを思い続けたから。迷う心に一歩踏み出す力を与えてくれる物語です。

<こんな人におすすめ>

悩みながらも仕事や人を思い続ける姿を描く話を読みたい
今の自分や状況に悩んでいる人
藤岡 陽子のファン

ぬこ
ぬこ

初心に戻る事は大切だよな。

のこ
のこ

自分が本当に好きな事を思い出してみると

道は案外ひらけてくるものなのかもしれないわね。

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