社会の底辺に生きる者たちの熱く悲しい息づかい

のこ
のこ

こちらは娼婦やヤクザが集まる

アパートでのお話よ。

ぬこ
ぬこ

何だか荒んでいそうだな〜

のこ
のこ

刑期を終えて帰ってきたヤクザが

消えた彼女を追ううちに様々な

事実を知ることになるの。

ぬこ
ぬこ

何だか映画のような

ドラマチックな話になるようだな。

『飛田ホテル』   黒岩 重吾 (著)  ちくま文庫

あらすじ

娼婦やヤクザなど、社会の落伍者が集まる大阪のアパート、「飛田ホテル」。刑期を終えたヤクザ有池が戻ると、彼を待っているはずの女の姿はなかった。彼女の足取りを追ううちに、思いも寄らなかった事実が。昭和の大阪で、どん底の状態で交わる男と女の姿を描く、ミステリ短編集。

ヤクザの有池が刑務所から戻ると、浪江の姿はなかった。周囲に聞いても要領を得ない。彼女の友人などに話を聞くうちに明らかとなった驚くべき事実とは。

まとめ

体を売って生きる女たちの、歪んだプライドや、まともな社会へ這い上がれないあきらめや苦しみが作品中に漂います。そこへ群がる男の哀れさも。重く、ただれた空気から、彼らが必死に生きる熱さと力強さを感じる短編集です。

<こんな人におすすめ>

昭和の、社会の底辺に生きる者たちの様子を描いた話を読みたい
やりきれなさを感じながらも、強烈な生命力を感じる話に興味がある
黒岩 重吾 かのファン

ぬこ
ぬこ

昭和の、ヤクザや娼婦たちの

息遣いを感じるようだな。

のこ
のこ

重い内容だけれど

生きる力の強さが

感じられる物語ね。

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