哀しみは日常のささやかな幸せに包まれる

のこ
のこ

こちらは亡くなった夫の父親、

つまり舅と嫁が二人で暮らす

物語よ。

ぬこ
ぬこ

嫁さんの子供はいないの?

それに嫁さんがまだ若いとか、

何だか不思議な関係だな。

のこ
のこ

お嫁さんは交際している彼氏を

家に連れてきて、お舅さんに紹介

したりしているの。

ぬこ
ぬこ

ますます不思議な…。

でも彼氏と結婚したりしたら

嫁さんは家を出て行ってしまうのかな。

『昨夜のカレー、明日のパン』  木皿 泉 (著) 河出文庫

あらすじ

7年前に25歳という若さで死んでしまった一樹。遺された嫁のテツコと今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが周囲の人と関わりながらゆっくりと一樹の死を受け入れていく物語。

テツコとギフは二人暮らし。テツコには恋人の岩井さんから結婚を申し込まれ、困ってしまいます。一樹の幼馴染のタカラ、山ガールの小川さん、一樹の従兄弟の虎尾らが、それぞれに関わることで、テツコとギフの人となりや心情が明らかになっていくのです。

まとめ

悲しみは日常の営みの中にある幸せに包まれて、少しずつ小さくなっていく。だからと言って大切な人のことを忘れるわけではなく、幸せな記憶と共に存在する、ということを教えてくれるのです。

<こんな人におすすめ>

日常の生活と死者の関わりをやさしく描いた話を読みたい
心があたたかくなるような話が好き
木皿 泉のファン

ぬこ
ぬこ

亡くなった旦那さんも

父親と嫁からこんな風に思われて

いたら幸せだよなあ(இ௰இ;)

のこ
のこ

日常の営みは、亡くなった人を

思い出させる悲しみと、その悲しみが

少しずつ癒えていくことを感じさせて

くれるのかもしれないわね。

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