こちらは鹿からの指令を
受けて、日本を救おうとする
ある男性教師を描く物語よ。
鹿!?なにそれ!?
鹿がしゃべるの??
そうなの。奈良公園にいて、
日本の危機を救うために
ある「もの」を手に入れるよう、
男性教師に指令を下すの。
教師もびっくりするだろうなあ。
そんでもって日本の危機は救えたのか??
気になるぜ!
『鹿男あをによし』 万城目 学 (著) 幻冬舎文庫
あらすじ
誤って同僚の大事なデータを消してしまったことで、大学の研究室を追われることになってしまった二十八歳の「おれ」は教授の勧めに従って奈良の女子高へと赴任することに。
環境を変えて数ヶ月もしたら研究室へと戻るつもりだった。
しかし、ある一頭の鹿が渋みのある中年男性の声で話しかけてきて…。
同僚のデータを消してしまってから研究室の空気はいたたまれなくなり、「おれ」は教授から女子高の教師の仕事を勧められます。
赴任の初日から遅刻してきた生徒にからかわれ、翌日から「おれ」の行動を観察し、揶揄するかのような言葉が黒板に書き込まれます。
苛立つ「おれ」に、ある日、一頭の鹿が近寄ってきて渋い声で話しかけてきたのです。
そして「おれ」が運び番に選ばれたこと、期日までにその「もの」を運ぶことを告げます。
手に入らない場合は日本が大変なことになる、とも…。
その「もの」自体がどんなものかもよくわからぬまま。
少ないヒントをもとにその「もの」を手に入れようとする「おれ」だったが…。
まとめ
古都・奈良を舞台に神の使いである鹿と、選ばれてしまった一介の教師である「おれ」が繰り広げる壮大なファンタジーです。
鹿とのズレた会話でテンポよく進みつつ、「おれ」の教師としての一面を見せながら、読者の心をつかみ、ラストまでぐいぐいと引っ張っていきます。
歴史的ワクワク、神秘的ファンタジー、青春と、多くの魅力を存分に楽しめる物語です。
<こんな人におすすめ>
鹿から指令を受け、日本を救うファンタジーを読んでみたい
歴史的な興味を刺激する、軽快な文章で綴られた壮大なストーリーに興味がある
万城目 学のファン
ドラマ化されていたのですね!玉木宏さん主演です。
おお〜 なんだか神話の
現代版みたい!!
コミカルなタッチでぐいぐい
読ませてくれるな!!
日本の危機を救う壮大な
神話ロマンね!夢中で最後まで
読んでしまうこと請け合いよ。
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