地獄は身近な場所でその扉を開けている

のこ
のこ

こちらは孤高の女子高生が

ある計画を立て実行しようとする

お話よ。

ぬこ
ぬこ

計画って良いこと?

悪いこと?

のこ
のこ

悪いほうね。これは

彼女の生きてきた環境も大きいのだけれど。

でもクラスメイトが彼女に近づいてきて

状況は変わっていくのよ。

ぬこ
ぬこ

な、何やらサスペンスの香りが

するな…!!

『何様ですか?』 枝松 蛍 (著) 宝島社文庫

あらすじ

クラスメイトとなじもうとせず、孤高の空気を醸す女子高生、平林美和。壮絶な過去を持つ彼女は、死んだ弟を内面化し、その声に従って大量殺人計画を遂行しようとする。そんな美和に近づくのは意識高い系の倉持穂乃果。倉持やクラスメイトを見下しつつ、計画を進めようとした平林だが。

見た目もタイプも異なる自意識高めな女子高生のバトルです。ただし、血は流れず、一見何事もないかのように、着々と作戦の準備が進められていくのです。つらい過去を持ち、感覚は歪んでしまいましたが、憎しみを世の中全体に向け、大量殺人をしようとした美和は、まだ素直だと言えるかもしれません。

まとめ

笑顔で、相手の一生を左右してしまうような作戦を計画し、実際に遂行できるのは、案外苦労をしたこともないような呑気に見える人間だったりするのかもしれません。地獄は案外身近にあるのだ、と思わせるような物語でした。

<こんな人におすすめ>

人の悪意を物語上で味わいたい
たまには読後感の悪いものも読んでみたい
自己顕示欲の強い女子高生たちの物語に興味がある

ぬこ
ぬこ

え〜っ…( ̄Д ̄;)

こ、これはちょっと…

のこ
のこ

学校という場においても

どこにどんな危険が潜んでいるか

わからないわね。

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