「家族」とは愛という名のバトンをつないでいくこと

ぬこ
ぬこ

おっ 出たな

本屋大賞受賞作品!!

のこ
のこ

こちらは母が二人、父親が三人、

という環境で育った女の子のお話しよ。

ぬこ
ぬこ

えっ そりゃまただいぶ複雑そうだな…

のこ
のこ

彼女が幼い頃から、どんな状況で

家族や生活環境が変化してきたのかを

描いているの。

ぬこ
ぬこ

へえ〜。どんな経緯か気になるな。

『そして、バトンは渡された』  瀬尾 まいこ (著) 文春文庫

あらすじ

高校二年生の森宮優子は、二十歳離れた父親、森宮さんと二人暮らし。優子は幼い頃に母を亡くし、父親とも海外赴任を機に別れ、継母との二人暮らしを選んだ。

その後、継母は再婚し、新しい父との三人暮らしが続く。やがて継母は家を飛び出し、森宮さんと一緒になり…と父親三人、母親が二人、という環境で育ってきた彼女が、結婚するまでを描く物語。

ちょっと変わった父、森宮さんと暮らす優子

始業式にカツ丼。ゼリーにはまり、味を変えて毎日作っては「食べなよ」と優子にすすめてくる森宮さん。無理に踏み込もうとはしないけれども、優子を気にかけ、大切に思っている様子が伝わります。

優子が母親を亡くした幼い頃から、少しずつ家族の形が変わっていった様子を、現在のシーンと交えながら描いていきます。華やかで移り気な二人目の母、梨花さんは、優子の実父からなんと合計三回も結婚しています。

奔放な梨花との生活は、楽ではない時期もありましたが、輝くような思いもたくさんありました。

まとめ

親たちは、皆が優子の親になることを喜び、自分たちなりのやり方で愛情を注いでいます。優子は多くの親から様々な形で愛を受けたことを理解し、そしてまた、新しい家族へとつないでいくのでしょう。いつまでも心の中に留めておきたくなるような物語です。

<こんな人におすすめ>

家族の形が何回も変わっていった女の子の物語に興味がある
家族の絆や愛情を描いた物語を読んでみたい
瀬尾 まいこのファン

ぬこ
ぬこ

なんだこれ!!愛がいっぱい!!

なんか嬉しくて涙出る(இдஇ; )

のこ
のこ

どの親も、彼女の親になれたことを

全力で楽しみ、喜んでいる姿が

とても印象的ね。読後の多幸感が

いつまでも残る物語よ。

本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

にほんブログ村

書評・レビューランキング

コメント