こちらは移動図書館のスタッフが
巡回先で起こる不思議な謎に挑む
ミステリーよ。
移動図書館か。いったいどんな
謎が起こるんだ?
本の中に写真を挟んだまま返却
してしまった利用者が現れるの。
本は見つかったのだけど、本を借りた
人は何も挟まっていなかった、と言っているの。
ううーむ。そいつは謎だな。
答えがぜひ知りたいところだ。
『本バスめぐりん。』 大崎 梢 (著) 創元推理文庫
あらすじ
種川市の移動図書館「本バスめぐりん」は、図書館から離れた市内四十六カ所を二週間かけてまわる。
六十五歳の新人運転手、テルさんと若き図書館司書ウメちゃんのコンビが、巡回先で起こる不思議な謎に挑む。
本と人とのつながりを描く、ハートフルなミステリー短編集。
定年後、友人からの紹介で移動図書館の運転手を務めることになったテルさん。
慣れない業務、これまで関わることのなかった人たちとのやりとりに四苦八苦しながらも、次第に自分なりの仕事のあり方を見出していきます。
ある日、本の中に写真を挟んだまま返却してしまったという利用者が現れます。
その本を借りた人物がすぐにわかったのでたずねてみたところ「何も挟まっていなかった」と言われ…。
まとめ
本に救われると感じたり、逆に裏切られたような気持ちになったり。
そんな複雑に絡んでしまった糸を切れないように丁寧にほどいていくテルさんとウメちゃん。
ほどけた糸は「本バスめぐりん」とともに移動しながら伸びていき、新たに本と人をつなげ、むすんでいくのかもしれません。
<こんな人におすすめ>
移動図書館に興味がある
図書館利用者をめぐる謎を解くミステリーを読んでみたい
大崎 梢のファン
なるほどねえ。
本を通していろんな人の感情が
絡まり合っているのだな。
そんな人と人、人と本を
つなげていくのが移動図書館
「本バスめぐりん」の役割なのかも
しれないわね。
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