歴史・時代小説

イラストブックレビュー

戦国時代でバンドやろうぜ!!

『桃山ビート・トライブ』 天野 純希 (著) のイラストブックレビューです。豊臣秀吉が天下をおさめる安土桃山時代。四人の若者が出会い、一座を結成した。型破りな芸で民衆を熱狂に巻き込み、やがて民衆への支配を強める秀吉に立ち向かうことに。
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地獄を見た者たちが見つけた明日への道

『雨宿り』 宮本 紀子 (著) のイラストブックレビューです。女手ひとつで釣り宿を営むおこうの前に、みすぼらしいなりの一人の男があらわれた。若かりし頃、雨宿りをした寺で盗賊を殺め、五十両を奪い取り、その男と夫婦となったのだが。ともに罪を犯した相手に再会したおこうが取った行動とは。
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菓子職人たちの熱い思いが少女の夢を包み込む

『望月のうさぎ―江戸菓子舗照月堂』篠 綾子 (著) のイラストブックレビューです。七つのときに両親を家事で亡くし、十離れた兄は行方知れずとなったなつめは尼僧・了然尼とともに、京を離れ江戸で暮らしている。十五歳になったなつめは、神社で出会った老人との会話から、ずっと食べたいと思っていた家族との思い出の餅菓子へとつながっていく。
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素材を吟味し丁寧に作られた、体をつくる「日々のめし」

『一膳めし屋丸九』 中島久枝 (著)のイラストブックレビューです。日本橋北詰の魚河岸のほど近くにある一膳めし屋「丸久」は、河岸で働くものやうまいものを知るものたちに愛される店。うまい汁とめし、そしてほんの少しの甘いものを出すこの店で起こる、暖かい江戸の物語。
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江戸での商売、突破口は見つけられるのか

『あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇』高田 郁 (著)のイラストブックレビューです。大坂天満の呉服商「五十鈴屋」の七代目店主となった幸は、江戸に念願の店を出した。考え方や好みが異なる江戸で、どのように売っていくのか。奉公人たちとともに血を絞る幸の奮闘を描く。
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人ならざるもののままならぬ思い

『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』宮部 みゆき (著) のイラストブックレビューです。叔父である三島屋伊兵衛の提案で、一度に一人ずつ、百物語の聞き集めを行い、その聞き役をするように言われた姪のおちか。ある事件がもとで心を閉ざしていたおちかだが、話を聞くうちに、少しずつ心がほぐれていく。
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始末をつけるのは借金と叶わなかった妹の恋心

『始末屋』宮本 紀子 (著) のイラストブックレビューです。吉原で、客から借金を取立てる始末屋「だるま屋」で働く直次郎は、花魁・真鶴から依頼を受ける。妹分・花菊の首を絞めて逃げた男を探し出し、百両を取り立ててほしいと言うのだが。
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人と自分の業・運命を「聞く」ことで受け入れる

『おそろし 三島屋変調百物語事始』 宮部 みゆき (著) のイラストブックレビューです。17歳のおちかは、江戸で袋物屋を営む叔父夫婦のもとに身を寄せていた。ある事情から他人に心を開かず、生家にも戻れないおちかに、叔父の伊兵衛は客の対応をまかせることに。
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大事な「家族」の悩みを解決。江戸の“けもの医”物語。

『お江戸けもの医 毛玉堂』泉 ゆたか (著) のイラストブックレビューです。腕は確かだが無愛想なけもの医者、凌雲と、しっかりもののお美津の夫婦が営むけもの専門の養生所「毛玉堂」には、今日も問題を抱えた動物たちがやってくる。
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大奥最後に残ったのは女たちの矜持

『残り者』朝井 まかて (著) のイラストブックレビューです。幕末、徳川家に江戸城の明け渡しが命じられる。女中たちが我先にと脱出しようとする中、大奥にとどまった「残り者」がいた。彼女たち五人の、それぞれの目的と思惑とは。音を立てて歴史が動いていく瞬間に立ち会った女性たちの矜持を描く。