朝日文庫

イラストブックレビュー

歌舞伎の世界に生きた ヤクザの息子の数奇な運命

長崎で力を持つ立花組の組長、権五郎の息子、十四歳の喜久雄は、新年会の席で父親を殺される。上方歌舞伎役者、花井半次郎のもとで世話になりながら、半次郎の息子・俊介とともに、半次郎からの厳しい指導を受け、芸の道へと青春を捧げていく。
コラム

芸術の世界が私たちを引きつけるのはなぜなのか

私たちを惹きつけてやまない芸術の世界。そんな芸術の世界、中でも浮世絵、人形浄瑠璃、歌舞伎、長唄の世界を描いた小説をご紹介します。時を忘れるような、登場人物である彼らが命をかけてのめりこんでいった場所へと、わたしたちを誘う物語です。
イラストブックレビュー

山ちゃんは「あきらめない天才」なのだ

『天才はあきらめた』山里亮太 (著)のイラストブックレビューです。天才になりたかった。でも「自分は天才じゃない」。そう悟った日から、地獄のような努力がはじまった。絶望や嫉妬を燃料に全力で走り続ける男、山崎の軌跡を描く。
イラストブックレビュー

あなたの横にひっそりと佇むゴーストたち

『ゴースト』中島 京子 (著) のイラストブックレビューです。古びた風格のある原宿の洋館に出没する少女、戦前から戦後の激動の時代を生き延びてきたミシン。様々なシチュエーションから戦禍の記憶を描く、温かくて切ない7つの短編集。
イラストブックレビュー

男か女か。悪い恋人はどっち?

『悪い恋人』井上 荒野 (著)のイラストブックレビューです。夫の両親と二世帯住宅に住む沙知は、平凡で幸せな日々を送っていた。ある日、自宅の裏山の森が伐採され、住宅地に開発されることに。開発業者で、かつて憧れていた勲から誘われ家から抜け出し体を重ねる沙知だったのだが。
イラストブックレビュー

「本に読まれない」ための「本の読み方」

『本を遊ぶ 働くほど負ける時代の読書術』小飼 弾 (著)のイラストブックレビューです。年間5000冊もの本を読破する書評ブロガーが、働くほど負ける今の時代における最適な読書法を伝授。
イラストブックレビュー

何があってもあなたを死なせません

『死なせない屋』七尾与史 (著)のイラストブックレビューです。医師免許国家試験に落ち、4浪が決定した良太は、謎の美女・神楽からバイトの話を持ちかけられる。時給の高さにつられて引き受けたその仕事内容は、「死なせない屋」の助手であった。
イラストブックレビュー

物語がまた新しい物語を生み出す

『物語のおわり』湊 かなえ (著) のイラストブックレビューです。病の宣告、就職内定後の不安、子供の反発…。様々な悩みを抱えて北海道へと旅に出た彼らは、その旅の途中で書きかけの小説を手渡される。その小説が迎える本当のラストとは。
イラストブックレビュー

音が発する色と感度の世界に引き込まれる

『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』江國香織 (著)のイラストブックレビューです。小さな動物や虫と話ができる幼稚園児の拓人。彼の目に映るはカラフルでみずみずしい世界を通して、大人たちの穏やかでない日常を冒険する。
イラストブックレビュー

ゴリラの世界から人間社会を見てみたら

『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』 山極寿一(著) のイラストブックレビューです。アフリカでゴリラの研究を重ねてきた人類学者であり、京都大学総長でもある著者が、現代社会を生き抜く力の磨き方について語る。