小説・人文

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『魔女たちは眠りを守る』村山 早紀 (著)

桜の花びらが舞い散る春の宵、古い港町に若い魔女の娘がふさふさした毛におおわれた黒猫とともに帰ってきた。長く赤いくせっ毛の魔女の名は七竈・マリー・七瀬。旅の途中に寄った、かつて住んだことのある町で「魔女の家」と人の子に呼ばれているカフェバーに滞在しながら、人の子の生き様と死を時に手助けしながら見守っていく。
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『涼音とあずさのおつまみごはん』内田健 (著)

三十歳の有村涼音と一つ歳上の妻、あずさの夫婦は結婚して三年になる。フルタイム共働きの二人は、マイホームの取得を目指して節約し、日々工夫をしながら交替で食事を作る。そんな夫婦の、ゆるくて美味しい日常を描く物語。
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『傲慢と善良』辻村 深月 (著)

親の跡を継ぎ、東京で輸入業の代理店を経営委する三十九歳の西澤架は、半年後に結婚式を挙げる予定だっった。しかし、婚約者である三十五歳の坂庭真実が失踪し、行方不明に。彼女が話していたストーカーと何か関係があるのか。架は群馬にある真実の実家や、真実の友人・知人らをたずね、彼女の居場所を探そうとするのだが…。
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『種もしかけもない暮らし ~花森姉妹はいまが人生で一番楽しい~』鳩見 すた (著)

古ぼけたマンションの2LDKに住むマジシャンの姉妹の暮らしを見守っている、豆苗です。しっかり者の姉、ちずさんとふんわり系の妹、いずみさんはマジシャンとして別々に活動していましたが、大物マジシャンのすすめでビジネス姉妹としてやっていくことに。コンビ名を考える様子、日々のアルバイト、たまに入るマジックの仕事や食べること寝ること。そんな二人の暮らしぶりを豆苗目線でお伝えします。
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『天使も怪物も眠る夜』吉田 篤弘 (著)

2095年、東京は「壁」によって分断され、人々は不眠に悩まされていた。睡眠コンサルタント会社で働くシュウは新しい部署に配属される。任務は睡眠からの覚醒を促すタブレットを開発すること。未完に終わった映画『眠り姫の寝台』のポスター、脚本、出演女優、強力な眠りを誘う酒に、壁で生まれつつある怪物。謎めいた多くのモチーフと登場人物たちが網の目のように絡まりあい、新しい物語を紡いでいく。
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『満月珈琲店の星詠み~メタモルフォーゼの調べ~』望月 麻衣 (著)

『変容』を司る冥王星が水瓶座に入る2023年3月。満月珈琲店のマスターとヴィーナス、マーキュリー、マーズ、ジュピター、サートウルヌス、ウーラノス、ルナたちの面々は北海道の音楽祭に来ていた。転職のために札幌へとやってきた小雪は、自分と同じように猫のマスターが営むトーレーラーカフェでの体験をした人たちと連絡を取る。その中の一人である女性から小樽での昔話を聞くのだが。
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『夜勤 ~夜に産まれた者だけが戦う世界~』友浦 乙歌 (著)

昼生まれか、夜生まれか。この世界では生まれた時に日の光を浴びたかどうかで人生が決まる。夜に生まれた人間は太陽の光が猛毒となる。彼らは「夜勤」と呼ばれ、夜になると発生する死獣を倒すために戦っている。滝本一琉はある日一人の少女と出会う。昼生まれの少女、野々原まひるの正体が明らかになる時、一琉と仲間たちは新たな敵へと戦いを挑んでいく。
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『歌舞伎町の沼』草凪 優 (著)

結婚して三年になる二十九歳の瑠依は、友人に誘われて行ったホストクラブで二十歳のホスト、ユーセイと出会う。純朴で頼りなさげな彼を気に入り、「推し」へ貢ぐお金を稼ぐため、マッチングアプリで出会った剣持と愛人契約を結ぶ。ホストへの思いを「推し活」として客観的にとらえながら、次々と官能の扉を開けていく女性が歌舞伎町という沼に沈んでいく。
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『消えない月 』畑野 智美 (著) 角川文庫

小さなマッサージ店に勤める二十八歳の河口さくらは、三十一歳の常連客、松原と付き合うことに。最初は優しかった松原だが、次第にさくらに対して高圧的だったり、束縛したりするように。耐えきれなくなったさくらは、LINEで「別れたい」と告げる。しかし、松原はそれから何十件ものLINEをさくらに送り、さくらの合鍵を返そうともしない。次第に松原の行動はエスカレートしていき…。
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『銀花の蔵』遠田 潤子 (著) 新潮文庫

1968年夏。小学四年生の銀花は父の実家である老舗の醤油蔵で暮らすことになった。何とか馴染もうと頑張る銀花だが、母の盗癖や蔵を切り盛りする祖母と父の不仲、そして父の年の離れた妹からぶつけられる言葉に思い悩む。やがて蔵を継ぐことを決意した銀花は祖母が隠してきた一族の過去を知る。