ミステリー

イラストブックレビュー

悪意と不満が膨張し、破裂寸前のパリの人々を描く

『パリ警察1768』真梨幸子 (著)のイラストブックレビューです 。1768年のパリ。革命が起こる前、悪名高き佐渡公爵が若い女性を陵辱する事件が発生。サドの監視役であるパリ警察のマレーは、その醜聞を揉み消すよう命じられる。一方、セーヌ川で女性の惨殺死体が発見される。
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数理論理学で推理を「検証」すると・・・?

『恋と禁忌の述語論理』井上 真偽 (著)のイラストブックレビューです。女子会で起こった事件は、果たして事故か、殺人か。そして、その犯人は?大学生の森帖詠彦と母方の叔母の硯(すずり)は数理論理学を用いて「毒殺」か、「事故死」かを証明することができるのか。
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フニャッとした猫丸先輩が謎を解く本格ミステリ

『日曜の夜は出たくない【新版】』倉知 淳 (著)のイラストブックレビューです。仔猫みたいなまんまるな目、やわらかな前髪、小柄で年齢不詳な猫丸先輩。「だいたいお前さん達は想像力ってもんが足りなさすぎるよ」そう言い放ち、未解決の事件をロジカルな推理で解いていく。
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名探偵は担当制?組めば最強の探偵コンビ

『ノッキンオン・ロックドドア』青崎有吾 (著) のイラストブックレビューです。探偵事務所「ノンキングオン・ロックドドア」は2人の探偵が経営している。彼らのもとには今日も奇妙な事件が舞い込んでくる。
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天才ミステリー作家が「被害者」を解き明かす

『被害者は誰?』貫井 徳郎 (著) のイラストブックレビューです。豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか。警視庁の桂島刑事が向かったのは、大学の先輩であり、その端麗な容姿と優れた頭脳で人気のミステリー作家、吉祥院慶彦のマンション。
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豆腐に頭をぶつけて死ぬ!?奇妙な事件の真相とは

『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』 倉知 淳 (著) のイラストブックレビューです。戦争末期。秘密兵器の開発をしていた研究所で、若い兵士が頭から血を流して死んでいた。状況からすると、この兵士は豆腐の角に頭をぶつけて死んだように見えるのだが…。
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時を経て幾重にも重なった家族の闇とは

『異人たちの館』折原 一 (著)のイラストブックレビューです。富士の樹海で姿を消した小松原淳。彼の母親からの依頼で、淳の伝記を書くことになった、作家志望の島崎。淳についての資料を読み込むうちに、彼の周囲につきまとっていた「異人」のような存在に気づく。
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男たちの欲望と駆け引きを生々しく描いた短編集

『地面師』梶山 季之 (著)のイラストブックレビューです。ずさんな経営から、倒産寸前へと追い込まれてしまったS製薬。銀行が貸し渋りする中、資金繰りに奔走する経理部長、滝沢のもとへ、九州に広大な不動産を所有する資産家の協力を得られるという情報が入ってきたのだが。
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軽快なリズムが心地いい ライトミステリ短篇集

『シュークリーム・パニック』倉知 淳 (著)のイラストブックレビューです。メタボを克服するための体質改善セミナーに参加した4人の中年男性。絶食を強いられた過酷な環境の中、インストラクターが買ったシュークリームが紛失。犯人はいったい誰なのか。
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フェミニストが主張する性からの「真の解放」とは

『ワルキューレ 巡査長 真行寺弘道』榎本憲男 (著) のイラストブックレビューです。五十代にして平刑事の真行寺弘道はある誘拐事件を捜査することに。拐われたのはモデル事務所に所属していた十七歳の麻倉瞳。犯人の要求は金品ではなく、同居している評論家デボラ・ヨハンソンに対するものだった。その驚きの内容とは。