小説・人文

イラストブックレビュー

麦本三歩は不器用であり、幸せの達人でもある

『麦本三歩の好きなもの 第一集』 住野 よる (著) のイラストブックレビューです。図書館に勤める麦本三歩は、喋るときに噛む、よくつまづく、いろいろミスをする。担当の先輩にビシビシと叱られながらも、食べるものを想像すれば幸せな気分になれる。何も起こらない日常の、なんとなく幸せな日々を描く。
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何物でもない自分にヒリつく痛みを感じる季節を描く

『僕はかぐや姫/至高聖所』松村 栄子 (著) のイラストブックレビューです。進学校の女子高で、自らを「僕」と称する文芸部員たち。17歳の魂のゆらぎを鮮烈に描き出す。
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強烈!でもクセになる「取扱注意」な短篇集

『グローバライズ: GLOBARISE』木下 古栗 (著)のイラストブックレビューです。外国人に道案内をする僧侶、駅前の広場で演説する青年に向かって怒鳴る中年男性、回転寿司に訪れたベトナム人が店で見たものなど、緻密な描写で爆発的な瞬間を描く十二篇を収めた短編集。
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泊まれる駅で生まれる 旅先でのひとときのドラマ

『駅に泊まろう!』 豊田 巧 (著) のイラストブックレビューです 。ブラックな居酒屋チェーン店の店長だった桜岡美月は、会社にほとほと嫌気がさし、辞表を叩きつけたあと、東京駅から新幹線のグランクラスへ乗りこみ、到着したのは北海道。祖父から譲り受けたコテージのオーナーとしての新生活がはじまる。
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顕れたイデアが現実の世界で動き出す

『騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(下) (新潮文庫)』村上 春樹 (著)のイラストブックレビューです。ある夜、画家である「私」の前に顕れたのは「騎士団長殺し」という題の絵に描かれた人物と同じ姿をした「イデア」だった…。
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いろんな「気づきの瞬間」を描く珠玉の短篇集

『四百三十円の神様』加藤 元 (著)のイラストブックレビューです。牛丼屋のアルバイトをしている岩田。夜明けの時間帯、眠気と闘う岩田のもとへやってきたのは、同じアルバイト仲間の彼女だという派手な女。「助けて」という彼女の願いとは。
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「通じない恐怖」を克明に描き出す短篇集

『他人事』平山 夢明 (著)のイラストブックレビューです。交通事故に遭った男女を襲う「無関心」という名の恐怖を描く代表作、孤独にクラス女性にふりかかる理不尽な災禍ほか理解不能な他人とのやりとりが生み出す恐怖を描いた短編集。
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その場所はとても遠く感じるが近くにあるのかもしれない

『やがて海へと届く』彩瀬 まる (著)のイラストブックレビューです。真奈の親友であるすみれは、ひとり旅に出かけた先で震災に遭い、消息を絶った。三年がたち、すみれの恋人、遠野から「形見分けをしたい」と切り出され、反感を覚える真奈だが。
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糖質は悪!?料理研究家VS大手企業の結果は

『甘い罠』鏑木 蓮 (著)のイラストブックレビューです。ヘタなタレントよりも美しい容姿を持つ、料理研究家の水谷有明は、和食レストランチェーンのメニュー監修を依頼された。糖質制限食を中心にしようとしたところ、社長と意見が真っ向から対立。
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傷心の肖像画家に訪れた不思議な出会い

『騎士団長殺し 第1部: 顕れるイデア編(上)』村上 春樹 (著)のイラストブックレビューです。六年間を共に暮らした妻から別れを切り出された三十六歳の肖像画家は、家を出て放浪の旅へ。がて友人の父親が住んでいた小田原の山荘へ住むことに。