もしも、拳銃を拾ったらどうしますか?

『銃』  中村文則(著)  河出文庫

「BOOK」データベースより

雨が降りしきる河原で大学生の西川が出会った動かなくなっていた男、その傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが…。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問―次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?新潮新人賞を受賞した衝撃のデビュー作。単行本未収録小説「火」を併録。

銃を手に入れた主人公の心境と行動

河原にあった死体のそばに落ちていた拳銃を持ち帰った主人公。

手に入れたことによる不安、警察に目をつけられたかもしれないという焦燥感。撃ってみた想像をすれば気分が高揚し、人の命がこの手の中にあるという全能感を得ます。

まとめ

主人公の気持ちの描写、それに伴って表に出る行動など、グイグイ引きつかられて目が離せません。「一寸先は闇」という言葉がピッタリとくる物語です。

<こんな人におすすめ>

中村文則が好きな人
人間の変化していく様子を見てみたい人
手に汗握る話が好きな人

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