『殺し屋、やってます。』 石持 浅海 (著) 文春文庫
あらすじ
中小企業を顧客に持つコンサルティング会社を経営する富澤允。彼には友人でもある塚原から受けるもう一つの仕事があった。それは依頼を受けた人物を確実に「殺す」こと。対象者を調べ、問題がなければプロとして完璧に仕事を遂行する富澤だが、ターゲットの行動が気になり、推理を働かせる。
殺し屋が対象者の謎を推理する!?
コンサルティングを経営する富澤は、650万円で「殺し」を請け負うプロの殺し屋でもある。ターゲットの尾行をしていると、帰宅後に公園へ出かけ、持っていた水筒の中身を捨てる、という行為を何回もしていた。水筒の中には何が入っていたのか。無事にタスクを完了した後、連絡係であり友人でもある塚原とともに、ビールを片手に推理をめぐらせます。
まとめ
一度引き受ければ確実に仕留める富澤。しかし、断るパターンもあったり、富澤とは一切やりとりのない、塚原の先にいる連絡係の人間にスポットを当てるなど、短編集でありながら構成にもメリハリがあり、読者を最後まで惹きつけます。殺し屋の鋭い推理が斬新なミステリーです。
こんな人におすすめ
殺し屋が謎を解くミステリーを読んでみたい
殺し屋の仕事ぶりに興味がある
石持 浅海のファン
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