『終電の神様 始発のアフターファイブ』
阿川 大樹 (著) 実業之日本社文庫
あらすじ
シンガーを夢見て岩手から上京してきた女の子(「スタンド・バイ・ミー」)、終電でラブホテルの清掃の仕事へと向かう元商社マン(「始発のアフターファイブ」)。終電が出た後、始発を待つ町で起こるささやかだけれどかけがえのない五つの物語。
都会の夜におこる小さな奇跡
若者にからまれているホームレスのおじさんを助けた二十五歳のロコ。ひょんなことから二人は一夜限りの路上ライブをすることに。夢への一歩を踏み出すことを恐れる女性と、何かに挫折し人生を諦めた中年男。二人から生まれた音楽は都会の夜に小さな奇跡を起こします。(「スタンド・バイ・ミー」)
まとめ
物語の登場人物たちは、毎日過ごす日々の中で、違う人に出会ったり、いつもとちょっと違った体験をしたりします。その瞬間、これまでと違う部分を刺激され、新しい歯車が動き出すのです。それはささやかで小さな一歩ですが、大きく未来を変化させる新たな一歩なのです。
<こんな人におすすめ>
人と人のちょっとした出会いから起こる奇跡の物語を読んでみたい
希望が湧いてくるような話が好き
阿川 大樹のファン
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