過去に「訳あり」だった
女性っている?
えっ そ そりゃあその
まあいないこともないけど(;´ノ0`)ゴニョゴニョ…
こちらは遊び人で有名な、江戸の町名主の名代・麻之助が
友人の父親から、かつて訳ありだった女性が
今どうしているか調べて欲しい、と頼まれるお話よ。
幾つになっても「訳あり」の女のことは
忘れられないものなんだよな…。
『こいしり』 畠中 恵 (著) 文春文庫
あらすじ
遊び人として有名な町名主の跡取り息子・麻之助。名代としていくつかの問題も解決し、その仕事ぶりも板についてきた麻之助は、祝言をあげることに。ところが祝言がはじまろうとしたその時、悪友・清十郎の父が倒れてしまう。麻之助は、この倒れた父から「かつて訳ありだった二人のおなごの境遇を確かめてほしい」と頼まれるのだが…。
麻之助がついに祝言をあげる!!ところが…。
遊び人として名を馳せる、何ともフワフワとした様子の麻之助がついに身を固めることに。身内も悪友も本人ですら驚きますが、順調に話は進み、ついに祝言当日を迎えます。が、そこで友人である清十郎の父・源兵衛が卒中で倒れてしまうのです。何とか意識を取り戻した源兵衛はかつて訳ありだったおなごが今どのように過ごしているかを調べて欲しい、と言います。引き受けた麻之助は悪友・吉五郎らとともに調べ始めるのですが、事態は何だか思わぬ方向に…。
まとめ
町名主でありながら、盛り場やそこを仕切る親分などとも交流のある麻之助。幅広いネットワークを使って情報を収集し、推理を働かせ、問題を解決していきます。どんな出来事でも人の思いがそこにある。その複雑に絡まった思いをほどいていくのは、痛みを知る遊び人だからこそ、できることなのかもしれません。
<こんな人におすすめ>
江戸時代の町名主という仕事の内容に興味がある
「まんまこと」シリーズのファン
畠中 恵のファン
女って「訳あり」だった男のことを
忘れることができるのか?
人にもよるとは思うけど、過去よりも
現実を大切に生きる女性が多いのでは
ないかしら。
人の思いは色々と複雑よね。
麻之助ならではの解決ぶりが光る物語ね。
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