絶望の淵で折れた羽を広げる蝶たち

のこ
のこ

こちらはアル中寸前の中年男が

初恋の女性の娘と暮らすお話よ。

ぬこ
ぬこ

え それ大丈夫なの??

親はどうしたんだ??

のこ
のこ

まあ、そこは色々と事情があるの。

傷ついたものたちが懸命に生きていく

姿を描いているわ。

ぬこ
ぬこ

感動する話なのかな?

『アンチェルの蝶』  遠田 潤子 (著) 光文社文庫

あらすじ

大阪で小さな居酒屋を経営する藤太のもとへ、かつての同級生、秋雄が少女・ほづみを連れて訪れた。ほづみを託された藤太は戸惑いながら少女と心を通わせていく。ほづみがやってきたことをきっかけに、二十五年前の陰惨な記憶、そして悲しい真実が明らかになっていく。

居酒屋店主の藤太は、仕事をすることでなんとか踏ん張っている、アル中寸前の無口な男。そこへ、同級生の秋雄がかつての初恋の相手で有るいずみの娘、ほづみを藤太に預けます。翌日秋雄のマンションは火災に遭い、本人は行方不明に。藤太とほづみは決して豊かとは言えない環境の中で、次第に心を近づけていきます。

まとめ

親は、子供が幸せになる鍵を握っています。そして、どんなことがあっても超えてはいけない一線というものがあります。それを越えてしまった者と越えられてしまった者たちが、苦しみながら懸命に羽を広げようとする物語です。

<こんな人におすすめ>

親の呪縛から逃れようとする物語に興味がある
初恋の相手を思い続ける愛の物語を読みたい
遠田 潤子のファン

ぬこ
ぬこ

うわああああ〜〜〜ん

かなしいぃぃ〜〜〜。・゚・(ノД`)・゚・。

のこ
のこ

身を引き裂かれるような

悲しみと、そして美しい愛が

描かれているのよね。

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