のこ
こちらは小学五年生の
繊細な心理を描いた物語よ。
ぬこ
小学生男子ね。
言葉にできないもどかしい
気持ちが多々ありそうだな。
のこ
そうなの。友情やケンカ、淡い初恋
など、少年のみずみずしい感性を
丁寧に描いているの。
ぬこ
ほほう。
どんな奴らが登場するのかな。
大人とのやりとりにも興味があるぜ。
『小学五年生』 重松 清 (著) 文春文庫
あらすじ
転校先での出会い、異性へのほのかな恋心、ケンカや友情。子どもでもないけれど、おとなでもない。そんな微妙な時期にいる小学五年生の少年たちの様々な思いを描いた十七編のショートストーリー。
転校先で張り切って話したら、気が合うと思った子に嫌われてしまった。夏休みの「子ども天文教室」で会話を交わした女の子にドキドキした。おじいちゃんが死んだ事に何だかピンと来ない…。十七編の物語の中には、十七人の少年たちが笑ったり、怒ったり、ドキドキしたり、様々な表情を見せてくれます。
まとめ
小さな子供のように無邪気に振る舞うことはできない。かといって大人みたいに格好よくもできない。そんなもどかしさや、吹っ切れた時の強い明るさがそこかしこにあふれています。大人と子どもをいったりきたりする少年をみずみずしく描いた物語。
<こんな人におすすめ>
小学五年生の頃の気持ちを味わいたい
小学生の子供がいる
重松 清 のファン
リンク
ぬこ
おお…!なんでこの作家は
大人なのにこんなに少年の気持ちが
わかるんだ!?
のこ
自分と他人や周囲の関係を
認識しはじめて、「自分」という
存在に戸惑う様子が伝わるわね。
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コメント