こちらは「しゃばけ」
シリーズ第17弾よ。
人気シリーズだよなあ。
今回はどんな話なんだ?
若だんなは前世で
どんな人物だったのか、
妖たちが語り合うの。
へえ〜。一太郎は前世でも
病弱だったのかな?
気になるなあ。
『むすびつき』 畠中恵 (著) 新潮文庫
あらすじ
江戸の大店の病弱な若だんな・一太郎は、前世でどんな人だったのだろうか?貧乏神の金次がその昔出会ったという「若長」の話を語り、その人物は若だんなに似ていたと言う。
鈴彦姫は神社の宮司だったのでは、と推理し、ついには三百年前に前世の若だんなに惚れていたという鬼女までもが現れる。人と妖の絆を描く「しゃばけ」シリーズ第17弾。
若だんなの前世ってどんな人?
若だんなのまわりには、さまざまな妖たちが集まり、にぎやかに暮らしている。二百年前のことを覚えている妖たち。ふと若だんなが生まれてくる前、前世はどんなひとだったのだろうという話題に。
貧乏神の金次は、合戦の時代に、若だんなと似た人と一時を過ごしました。その若長は、金次に「村に来てくれ」と言いました。人に忌み嫌われる存在であった金次は、そんな言葉をかけられたのは、はじめてのことでした。
そして時を経て、若長に似た若だんなに声をかけられ、ともに暮らしているという不思議なつながりを感じるのです。
まとめ
はるか長い時を過ごし続ける妖たちといると忘れてしまいそうになりますが、人の命に限りがあること、そしてその命は誰かとつながっていて、また別の誰かにつながっていく。そんな風に感じる物語です。
<こんな人におすすめ>
若だんなの前世がどんな人だったのか興味がある
「しゃばけ」シリーズのファン
畠中恵のファン
ほんとみんな、一太郎のこと
好きだよなあ。ほっこりする。
長い時の流れの中で
必ずどこかつながっていて
また誰かにつなげていく。
そんなことを感じる物語ね。
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